深見友紀子先生の講義を、第6回リーラムジカセミナーで受ける!


京都女子大学発達教育学部児童学科教授の深見友紀子先生の講座に行って来ました。
しっとりした京都弁が、会場をしんとさせ、いわゆる「ピアノの講座」にとどまらない、一線を画した空気がそこには漂いました。
KAKENにも登録されていらっしゃる深見先生は、研究者的な見地から、社会を広く見据えた視線で、豊富な資料を元に、根拠のあるお話しは説得力に満ちていました。
ベネッセによれば、「楽器の練習。レッスン」は、小学生の文芸の習い事の1位でした。スポーツでの1位はスイミング、2位サッカー/フットサルといったもの。スポーツが高学年になると下がる一方、芸術の習い事率は、割と一定しているという現実を示されました。更に、今は「プログラム言語」も、子供の習い事として人気が出てきているとか。わかる気がしますね。

音楽教室のライバルbomb.gif、他の習い事ないし、「学校school.gif」だという事実。

「同じ歳の子供たちがみんな集まって、協力して何かを作り上げる」という目的は、学校にはかないません。

しかし、学校は、ポップスや電子楽器(機器)、インターネットにも以外に弱い。
そこに着目して、強みとしてブランド構築された、早稲田の音楽教室「深見友紀子ミュージック・ラボ」について、具体的な指導のDVDなど拝見しながら、お話しされました。
就学後、「ピアノVS学校の勉強」ではなく、ともに「学習」としての相乗効果を!というコンセプトには、これからのピアノ教室の低迷を防げる秘密が隠されているようにさえ思う、明るい話題でした。

「3歳から7歳までの子供の発達プロセス」の表を配られ、「自然に無理無く、出来る・わかるレッスン」が自主性に繋がるという事に、私は非常に共感しました。
自励力」という初めて聞く言葉。自分で自分を励ましながら、がんばっていく力をこどもにつけさせる事、
教えるべきは、知識ではない。知識を得る方法だ。」18世紀のイギリスの教育家トーマス・アーノルドの言葉や、「教師が生徒に一方的に教える時代は去った」など、宝の山のようなお話の数々でしたsign01.gif

i padによる、音楽アプリをレッスンに使った例など、導入したいことがありましたflair.gif

深見先生の仰ったことの中で、やはり最大の尊敬すべき点はshine.gif、私の場合、次の事ですsign03.gif

ピアノの先生が、もっと経済力をつける為にはどうすればいいのか、もっとみんなで考えていく」今後の大きな課題を、はっきりと提起して下さっていることです。
「一人くらいの子供を養える位の経済力をmoneybag.gif」、格好いいですねicon_mrgreen.gif

以下は私の意見としてですが、この大事な点をベールに包んでいる限り、ピアノ教師とは、人生の最初の頃に割と裕福だった可能性の高い人が、仕事としては完全には自立出来ず、古の音楽家と同様に、パトロン的存在(家族や夫、家や外の何か)に依存しなくては成り立たなくなってしまう。そんな状況は変わらなければいけないと思います。(大手楽器メーカーのピアノの大量生産・販促がなされた時代に、ピアノを習った世代が、多くのピアノ教師を生み出したと言っても良いでしょう。ですが、いずれかの時点で、音楽に深く感動をし、音楽をずっと愛し続けた人が残るのです。)

この点が改善されない限りは、ピアノ教師は「稼げない仕事」としての社会的認知度、ピアノを折角習っても、いずれ勉強にしぼってピアノをやめる子達の図式は変わりません。(これちょっと違うかな…、勉強のできる子は、ピアノも案外続けていますしね。)文化的な社会貢献としても、学校では到達出来ない部分に踏み込めますし、心や情緒の発達に、これ程有益な芸事はないですのにhappy01.gif

習った時期から換算しても、非常にコストのかかっているこの道。しかし完成形まで長くずっと続く道。新たな道が拓けていくことを切に願わずにはいられません。

最後に、「深見先生にとってのプロフェッショナルとは」の問いに、第一に健康管理を挙げられていましたが、「食いしん坊であることrestaurant.gif」というのも出て来て、確かに仕事の出来る女性は食いしん坊が多いと、妙に納得しましたicon_rolleyes.gif

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