アルバムチャレンジ2日目【小林秀雄氏の講演CD】

とうとう老○鏡を買いました
眼鏡屋さんに、そんなにひどくない👁と笑われました😏

Facebookのアルバムチャレンジ(自分に影響を与えたCDを5日間紹介)、バトンが回ってきて、初回の投稿から、何日過ぎたでしょう💦

やっと「2日目」を投稿できました😅

本当は、音楽のCDの中から選ぶのでしょうが、

なかなか絞り込めないので、講演のCDにしました!

作家・評論家の小林秀雄氏のお宝CD。

本居宣長についてのご考察が、語り口といい、しみじみと胸を打つのです。

このCDを教えてくださったのは、大学の恩師。

本居宣長は、紫式部が源氏物語で描きたかったのは、「もののあわれを知ることなり」と悟ったと言います。

それ(人の心を知る)は、芸術や文学に通ずると、恩師が仰っていました。

宣長の詠んだ「山桜」🌸を観に、甲府から奈良の吉野に一泊ドライブ🚙した5年前

道中、車の中でこのボックスCDを流すも、最初がワニの話🐊で、苦笑しながら👨👩楽しい強行軍だったことを思い出します。

夕方出発し、到着は0時でした☺️

本居宣長は、桜といえば、山桜に限ると言い、(ご本人の)お墓にも山桜を植えることを、詳細書き記したようです。

本の方は難解なので、CDをまた繰り返し、聴いてみたくなりました。



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CD,書評 — 1:42 AM  Comments (0)

この本がすごい!春畑セロリ先生の「白菜教授のミッドナイト音楽大学」

フィクションの音楽大学でドタバタ繰り広げられる、生きた音楽教育のヒント集。

面白くて読み耽りました!「音大」⁉︎の雰囲気も味わえます

この本がすごい!春畑セロリ先生の「白菜教授のミッドナイト音楽大学」

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ピアノを弾く先生、弾かない先生

教室コラムを更新しました♪

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直木賞「蜜蜂と遠雷」に感銘を受けました

週末になる直前に、しきりにフェイスブックでこの本の表紙を眼にしたら、直木賞を受賞された恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」🐝でした

ピアノコンクールのコンテスタント達が成長していく話だというので気になり、アマゾンでは在庫切れだったので、雪の降る夜早速買いに行きました!

507ページで二段。長かったけれど、週末一気に読みました

最初、クラシック音楽界をシビアにわかっていらっしゃる洞察に、苦笑しながら面白く読み進め、途中からはもうハラハラしながら、じわじわと音楽に吸い寄せられるように、本に大きく引き寄せられました!

天才的な才能に嫉妬してみたり(笑)、ピアノをやっていて味わう色々が、ここにはありました。

弾いたことのある曲も多々出てきて、音楽の描写に共感し、登場人物の葛藤にも、力強さを与えられ、非常に練れた文章の匠の凄みを味わいながら、読書の悦楽に身を任せた良い時間でした

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書評 — 12:45 AM  Comments (0)

「音大卒は武器になる」

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表紙右上にあるベートーヴェンホールに「あれっ!」と、手に取ったのが今年2月。この本が出てすぐです。
「「音大卒」は武器になる」大内孝夫著 ヤマハミュージックメディア
元銀行員の、武蔵野音大の就職課の先生が書かれています。

タイトルからは、音大進学が、おそらく就職には、武器にならないと心配されているであろう中高生の保護者の方々や、現役学生へ向けて、夢と現実をふまえながら、熱いエールを送っていることが分ります。

音大生は、昔からよく、専攻楽器ごとに顕著に性格がタイプづけられるものでしたが(笑)、「専攻別、向いている職業」の項目もあり、つい頷いたり、思わず笑ってしまう「あるある」ネタが満載です

昨年、実際見て知ったことですが、10年位前からは、音楽教室に就職はしないで、一般企業への就職や週末プレイヤーのような道を選択する方向性だとか

著者の大内先生によれば、音大生は、「強烈なプロフェッショナリズム集団」であるといいます。行動様式として根付いていると。
粘り強い継続力、集中力、責任感、打たれ強さ(!)、記憶力、コミュニケーション力…などを武器に、それを社会で応用して、幅広い分野で活躍して欲しいと、具体的な切り込み方に、丁寧に触れられています

時代の変化に対応した、画期的な本でした

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書評, — 4:22 AM  Comments (0)

林真理子さんの「野心のすすめ」

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山梨出身の林真理子さんの、話題のこの本を、お盆前位に読んだのですが、まず、表紙の帯のお写真がインパクトがありました!
野心のすすめ」講談社現代新書

ご実家が山梨市の駅前で書店をなさっていたということで、初期の頃の作品に「葡萄が目にしみる」というタイトルを付けられていたのが腑に落ちました。

私は、よく新宿に向かう「あずさ」の中で、本を読みますが、この本は、かなり自分の中でヒットしましたflair.gif

「このまま一生ユニクロを着て、松屋で食べてればオッケーじゃん」という考え方を改めて、若い世代に、自分の将来を具体的に思い描く想像力を持つように示唆されていて、林さんのデビュー前のリアルな歩みが書かれています。

最近ずっと、セレブなお食事会のお話やエステやお洒落の話などが多かったように思うので、根本的に、そのなるまでの苦戦に満ちたご努力が、歯に衣着せぬ文章で面白く描かれていて、とても読み応えがありました。

糸井重里さんのコピーライター養成塾で、目立とうとして、「テクノルック」に刈り上げのショートヘアで通われた話や、女性が仕事を持つことの大切さなど、色々と丁寧に書かれていて、やはり文章が上手い・・・sign01.gifと、改めて感嘆しました。

丁度昨日のニュースで、林真理子さんが、県立図書館で、エンジンの講演会に出られた様子が映っていて、そこでは、いつものシャネルのスーツに身を包み、上品な抑制された佇まいで、山梨の今後の活性化について話されていました。

本の中で、アンジェラ・アキさんの「手紙〜拝啓15の君へ」になぞらえて、「19歳の真理子さん」に向かって、現在の「59歳の真理子さん」が、手紙を書いておられるのですが、「いまの自分がいちばん幸せだと思うことができる人生を送っています。」と書かれていた、まさにそんな表情でした。

私がもう一つ共感したのは、「野心が人一倍だった」林さんが、それでも狡猾さとは縁遠く、成功されたのは、「山梨の田園風景を見ながら育った純朴な心」が多くの方達に届いたからではないか…と振り返っている所です。

車窓から、山梨の折り重なる山々や、勾配に広がる葡萄畑の風景を見ながら、私も、偶然に人生の一時期を過ごすことになった山梨の原風景を味わい深く眺めました。

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書評, — 8:32 PM  Comments (2)

「人を魅了する演奏」

木曜日、西八王子で室内楽のレッスンがあったので、長い道中、この本を読んで行きました。
「人を魅了する演奏」紙谷一衛著 角川学芸ブックス

以前から、本棚にあったのをなぜか読み忘れていたところ、Vn.の川合左余子先生がいらした時に、「この本、いいですよね!」と仰ったので、読みました。

日本人のクラシック演奏が、本場の西欧人に比べて、つまらない演奏になりがちなわけを、分析して提言されている本書。

そもそも、日本人には、西欧人が当たり前に持っている、あるセンスを始めから持っていないのだといいます。

・「音の羅列」で満足してしまう傾向にある。
・和音の移り変わりに対する感受性が薄い。
・「日本人の生活習慣からくる、静的・内向的特質」が、音楽を表現する上で邪魔をしていること。
・石造りの家(ヨーロッパ)での響きと、木造の家(日本)での響きの圧倒的な違い。
・音楽になっていない。
など、耳の痛い本質を突きながら、日本人の演奏における弱点を解明されています。

特に、「音を並べただけで満足」というくだりは、大変考えさせられ、レッスンにも少しでも生かしたいと思いました。

音楽は、本来は、「心と心の対話」である、ハートでのコミュニケーションだという。

日本人の、「人にものを言う時、相手の目を見ない、とことん相手にわかってもらおうとしない、以心伝心を当てにする、相手の気持を害さないようにする。」などの気質が、音楽にもマイナスに反映されるというのだから、生活様式のさまざまで気をつけなくてはならないですねcoldsweats01.gif

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書評, — 1:13 PM  Comments (0)

「朝ごはん」

朝ご飯icon_razz.gif

ではなく、

「朝ごはん」(川上健一著)のお話です。

また、甲府での話なのですが、滞在中、ついに退屈し始めた私は、ある日、図書館に行きました。

駅の北口正面に、でんと構える県立図書館は、ツタの絡まるモダンな建物で、昨年新築移転されたらしく、作家の阿刀田高さんが、館長を務めておられるそうです。

中もこんな感じ♪

山梨の朝刊に連載されていたというこの本、本屋さんでも山積みされていたので、すぐに手に取ると、山梨の風景の描写が臨場感溢れ、とても良いので、風景を文にする時の確認をしたいという、黒い(笑)理由でicon_cool.gif、読み進めましたbook.gif

すると、(ここから、ネタバレです。)

「会社をリストラされた女の子が、大好きな山梨の風景を見ながら食べる朝ご飯に愛着を持っていて、古民家を利用して、朝ごはん屋を開くと、それまでの朝ご飯ブログを見ていたファンの方たちが、東京や、名古屋から、開店の日に食べに来てくれて・・・」

という、ほのぼの&清涼感のある小説で、お迎えが来るまでrvcar.gif、一気に読みふけりましたhappy01.gif

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書評, — 12:04 AM  Comments (0)

この本はいい!「ピアノ嫌いにさせないレッスン」


ピアノ嫌いにさせないレッスン」船越清佳著 ヤマハミュージックメディアコーポレーション

新刊のこちらの本、タイトルと、「フランスの地方のコンセルヴァトワール院長のインタビュー付き」や、苦しいのを嫌がるフランス人の子供の観点からみたピアノ…との紹介文に惹かれて、購入してみました。

その院長先生の、
「どうして音楽を学ぶのか。それは音楽のため」という言葉や、
「音楽のレッスン、それは個人がもう一人の個人のためんび費やす一対一の時間です。」と、「そこから生まれる一体感」への言及など、個人的にはとてもハマりました。

様々な角度から丁寧に書かれていて、肩の凝らない、とても良い本だと思います。

巻末の「レベル・タイプ別 レパートリーリスト」も興味深く、中級のレパートリーには、生徒さんに今回の発表会で選んだ、シャブリエの「10の絵画的小品」も載っていました♪

生徒さんの、導入、初級、中級に応じた「教育企画書」の作り方が掲載されているのも、他にみない画期的なものですね!

〜〜〜♪〜

もっと丁寧にご紹介したいですが、私自身、今、ピアノが弾きたくて弾きたくて、しょうがありません!

練習時間を確保するために、ブログに書きたいエピソードも溜まっていく一方ですが、ピアノを弾く喜びを感じられる時期は、その波に乗って、弾きます♪

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中井正子著「ドビュッシーと歩くパリ」

もと生徒さんが、無事にパリ留学をしている事を知り、嬉しい気持ちでその方を想いました。

パリと言えば、パリのコンセルヴァトワールを優秀な成績でおさめられたピアニスト中井正子先生の新刊、「ドビュッシーと歩くパリ」を、年末に読みましたbook.gif

ドビュッシーの演奏・校訂の第一人者でもあられます。

ご友人の写真家ドラゼー氏の撮影したパリ風景が、旅情と、あたかもそこにいる様な臨場感をかき立てますconfident.gif
米丸ゆみさんの、可愛らしい地図のイラストもわかりやすいです。

上昇志向の強いドビュッシーが、裕福とは言えない幼年期から、最後は16区の高級住宅街に住むまでを、実際に、一緒に街を歩いて、楽譜を買ったり、音楽院に通ったりしている様な気分でした。

中井正子先生のおすすめのガレット屋さんや、紅茶のお店やカフェなどで、ちょっと一休みしながら、ドビュッシーの軌跡を辿る散策を案内されているかの様な、ワクワクする趣向です。

ご自身の演奏のCDも付いていて、内容と関連の深い19曲が入っています。

端正な、キレのある演奏で、作品を知る事が出来ます。

最後の「炭火の暖かさに照らし出された夕べ」は、ドビュッシー最後のピアノ作品で、初めて聴きました。

上流階級夫人である2度目の妻エンマの、贅沢な暮らしを支えるべく、晩年の生活の困窮から、炭屋の支払いの代わりに預けたという作品です。

前奏曲一巻の「音と香りは夕暮れの大気に漂う」のモティーフの引用が見られます。

ハーモニーに厳しさを増し、苦悩が滲み出ている先に、希望が暖かく照らし出される。
けれどもそれは他の世界に行ってしまっているかの様な、彼岸の希望。そんな感じがします。

読者の私は、実際にパリを旅したのは、6回airplane.gif

少ないか多いかはわかりませんが、地理を把握したり、自由にメトロやRERで歩き回れる様になるための回数でした。

ガイドブックの様に愉しく、香り高い書籍でした。

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書評 — 4:12 PM  Comments (0)