「音大卒は武器になる」

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表紙右上にあるベートーヴェンホールに「あれっ!」と、手に取ったのが今年2月。この本が出てすぐです。
「「音大卒」は武器になる」大内孝夫著 ヤマハミュージックメディア
元銀行員の、武蔵野音大の就職課の先生が書かれています。

タイトルからは、音大進学が、おそらく就職には、武器にならないと心配されているであろう中高生の保護者の方々や、現役学生へ向けて、夢と現実をふまえながら、熱いエールを送っていることが分ります。

音大生は、昔からよく、専攻楽器ごとに顕著に性格がタイプづけられるものでしたが(笑)、「専攻別、向いている職業」の項目もあり、つい頷いたり、思わず笑ってしまう「あるある」ネタが満載です

昨年、実際見て知ったことですが、10年位前からは、音楽教室に就職はしないで、一般企業への就職や週末プレイヤーのような道を選択する方向性だとか

著者の大内先生によれば、音大生は、「強烈なプロフェッショナリズム集団」であるといいます。行動様式として根付いていると。
粘り強い継続力、集中力、責任感、打たれ強さ(!)、記憶力、コミュニケーション力…などを武器に、それを社会で応用して、幅広い分野で活躍して欲しいと、具体的な切り込み方に、丁寧に触れられています

時代の変化に対応した、画期的な本でした

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Filed under: 書評, — 4:22 AM
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