練習がつらいときは・・・

せっかく、シューマンの力作ブログ(参考文献:ウード・ラオホフライシュ氏(Ph.D.)著ローベルト・シューマン 引き裂かれた精神」他。)を書いた後に、この様な記事もなんですが、一週間の解放感もあり、少々邪道な話題に・・・。

 本番前や、暗譜で手こずったりしている時、(本当はかなり邪道ではありますが、)私は、その本番で着るドレスを思い浮かべ、『あれを着るんだ〜shine.gifconfident.gifupwardright.gif、よしっ、がんばろーpunch.gif』と自分を励ますこともsign01.gifsweat01.gif

地〜道〜な練習book.gifから、かなり鼓舞できますsmile.gif

練習は様々な発見もあり、楽しくもあるけれど、忍耐力を要しますので、演奏に成功している姿など思い浮かべたり……緊張弛緩って大事ですよねcoldsweats01.gif

 以前ですが、練習中の私にメールmobilephone.gifをくれた友達が、「頑張れ〜、黄金のドレスが輝くときはもうすぐだー!good.gif」と、励ましのメールをしてくれたっけ。。効き目満点だったなあhappy01.gif

あまり広がったボリュームのあるドレスは、最近選ばなくなりましたが、ドレス選びは楽しいですheart01.gif 

練習に手こずっているときは、ステージで輝いている状態をイメージするのも有効かもしれませんね!

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シューマン こどものためのアルバム

この曲集は、クララとの間に8人の子供を持ったシューマンが、子供の教育用に作ったと言われています。

かつての天才少女クララは、その後も女流ピアニストとして、シューマンとの家計を支えるため、(また、自分の希望もあり)ロシアに演奏旅行に行くなどして、夫よりも絶賛を博します。

そのため、シューマンの中には、アンビバレントな感情が芽生え、そして大変苦しんだということです。彼の精神病は、分裂気質であった母親からの遺伝も多少あるでしょうけれど、この、夫婦間の葛藤、嫉妬なども精神衛生上良くなかった様です。

こどものためのアルバムは、多声部の美しいメロディーが織りなす、音楽的には大変価値のあるものですが、なかなかこういった曲集は、レッスンの現場では、残念な事に、好まれて受けいれられる感じではありません。

ポリフォニー(多声部音楽)というのは、子供達に受け入れてもらうのに案外苦労するひとつです。しかも、バッハの簡単なものよりも、これは声部が多かったりしますし、「面倒くさい」という感覚を持ってしまうようです。

この曲集のはじめに付いている、「音楽の座右銘」には、大変素晴らしい、核心を付いたシューマン自身の言葉による助言が付いています。
例えば、、、
やさしい曲を、上手に、美しくひくようにしなさい。難しい曲をいい加減に弾くよりはずっとましです。
耳を養うことが一番大切です。早くから、調性と音を知るように心掛けなさい。
などなど。

この曲集に限らず、多声部を学ぶ曲集は沢山良いものがあるのですが、面倒でも地味でも、是非、多声部の曲を煙たがらずにトライしてもらいたいですwink.gif

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中学校の合唱コンクール

もうすぐハロウィン♪

郡山は、小中高共に学校での音楽活動が、本当に盛んだ〜notes.gifと思い知る秋です。

2週間位前ですが、学校ごとのバスが文化センターにずらりっbus.gif市内の合奏&合唱祭でした。

 今日は仕事の直前にdash.gif、合唱で全国1位が続いている或る学校の、校内合唱コンクールに行って来ましたnote.gificon_surprised.gif

わざわざ、女子大の記念講堂を借りてまで学校内の催しをやるなんて、意気込みが違う学校ですね。公立なのに、越境入学する子供さんも多い事でも有名ですschool.gif

私の生徒さんが指揮をするので、レッスンの時に少し指揮のワンポイント的な事を指導したので気になったのです。(指揮法の授業を思い出し思い出し。。だったのが、私の知識も大分進化していた!)

到着した時、ちょうどそのクラスが演奏中で、しかも「演奏中は中に入れません」。

「えー。終わっちゃう。。。shock.gif」とひとり言を言っていたら、なんと、受け付け近くの舞台袖から観る事を、黙殺して下さいましたcoldsweats01.gifscissors.gif

ありがとうございます。ご理解ある学校の先生〜shine.gif

舞台袖からなので、指揮をしている●○くんshadow.gifが良く観えました。しかも後ろ姿でなくflair.gif

 

それにしても、すごく良い表情で、生き生きと身体から謳うように(実際歌っていましたね)、基本を押さえた上で大きな身振りで振っていたのを見届けてgood.gif、もう一クラス半聴いて帰りましたhappy01.gif

 

昔のアイドル○○ちゃんのあの曲も懐かしいし、良いひと時だったな!!

ピアノ曲から歌曲への移行、そして交響曲へ〜シューマン〜

ライプツィヒ大学の法学部の学生だったシューマンが、クララの父であるピアノ教師ヴィークのもとに弟子入りし、同居しながら教えを請うたのが、1830年。それ以降、1836年頃から、クララとの結婚を邪魔されての誹謗中傷や妨害がヴィークからなされて、クララとも引き離され遠距離恋愛となっていました。

ヴィークは、ことあるごとにシューマンとクララの信頼関係を破壊しようと試みたそうです。

ヴィークとの激しい応酬は、シューマンに多大な屈辱と精神的疲労を与えるものだったと記されています。父親として富裕層と結婚させたがっていた他、手塩にかけて女流ピアニストに育てたクララを通しての自分の野望と、娘への心理的な共生関係が存在したようです。

その間、シューマンは、ピアノ曲の主なものの殆どを作曲しています。作品年表を見ると、ピアノの代表作の多くは1839年までのほぼ10年間で作曲されています。

op1のアベッグ変奏曲に始まり、op2のパピヨン、それ以降、有名なピアノ代表作品だけ挙げても、謝肉祭、ピアノソナタ第1〜3番(1番の次に3番を先に作曲)、幻想小曲集、交響的練習曲、クライスレリアーナ、幻想曲、アラベスク、花の歌、フモレスケ、ノヴェレッテ、ウイーンの謝肉祭の道化、、。

まさに主要作品ばかりで、驚異的です。

op22のト短調のソナタなどは1839年の作品ですが、苦しみのさなかにある激情が表現されています。(あの曲を書いた翌年には、愛に満ちあふれた歌曲を作曲しているのですから、人生の出来事と作品は切り離せですね!)

ピアニストであったクララはというと、その4年間の間に、おびただしい数の演奏旅行をこなしています。二人の絆は固く、そして、芸術活動での生産性はその時期もの凄かった様です。

法律を学んだシューマンらしく、1839年6月に法的処置をとり、1840年に結婚の許可が法廷によって下りますが、ヴィークとの闘いの年月で、内面は危機的深淵まで沈まると共に、そこから立ち上がるべき力ともなったと言われています。

1840年の結婚の年を転機に、気持ちが解放に向かい、歌曲を作曲しようという気持ちになった他、文学青年でもあったシューマン(文学博士の学位も取った)の方向性と合致したのでしょう。連作歌曲集が花開きます。

ミルテの花、リーダークライス、女の愛と生涯、詩人の恋。

1840年中、歌曲の作曲に没頭したシューマンは、なんとその一年後の1841年には、交響曲の作曲へと、方向性を変えるのです。

主な参考文献:ウード・ラオホフライシュ氏(Ph.D.)著「ローベルト・シューマン 引き裂かれた精神」

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シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」をめぐって(ゲルネのリサイタル)

ゲルネというと、玄人の間では現代の至宝とまで謳われていますが、ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんので、シュワルツコップフとフィッシャー・ディースカウに師事したということを一言付け加えておきます。

さて、「女の愛と生涯」は、シャミッソーの詩に付けられており、一人の娘が好きな人が出来て、結婚、出産、そして夫と死に別れるまでを描いたものです。

プログラムノートによれば、19世紀の家父長制の中で生きる女性の理想像を男性側いたとあり、西ヨーロッパの女性歌手の間では、毛嫌いされているそうなのです。私は、この曲集を生で聴いたことがなく、ただチラシにもそういった事が記してあった為、イプセンの「人形の家」のノラや、モーパッサンの「女の一生」などの様に抑圧されたあまり幸せではない女性像を想像していました。 

しかし、この歌曲に出てくる女性は、ステレオタイプに描かれた都合のいい女性像、というふれ込みをよそに、大変に幸せであっただろうと私は思ったのです。字幕で対訳が出ていまたが、凄くけなげで、家庭の中に幸せを感じ、指輪を見ては喜び、愛児の出産に際しては高揚し、そしてしみじみと満たされた幸福感を噛み締める。そして最後に、「初めての苦しみが、夫が亡くなったとき」というのですから、それは、女性として最高にしあわせな生涯であったであろうと思うのです。

涙が出た訳は、その詩の女性の感情には共感する所があったからです。この曲集における心理描写は巧みで、表現が大変デリケート…とその時はまだ知らず誘発されてしまいました。。
 

  ゲルネが何年も前に初来日した際でしたか、私はシューベルトの「冬の旅」を聴きに行ったのに、ゲルネの急病により、急遽、その日伴奏だったブレンデルのリサイタルに様変わりした公演を聴くことになり、ゲルネのCDだけ買って帰って来た苦い思い出があります。

CDでは、やはり凄さがそこまで掴み取れず、それ以来何度も来日されていた様ですが行った事がなく、この度8年位経って、生で初めてゲルネを聴いた訳です。
ひょんなことから行く事が決まったゲルネのリサイタルでしたが、シューマンの歌の年の謎も私の中で随分解け、収穫に満ちたリサイタルでした。

 

エマールのピアノも知的なアプローチで、プログラム後半(リーダークライス)になるにつれ、活き活きと多彩な表情を見せ、ゲルネとまさに切磋琢磨し合って創り上げた音楽!という雰囲気でしたし、二人がひしと抱き合ってお辞儀する様子からも、素晴らしい信頼関係が伺えました♪

シューマンの歌曲は、ピアノと歌い手が一体となって紡ぎ出す世界。詩人と作曲家の存在が、まず先にあります。純文学を読んでいるかのような世界でした。

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マティアス・ゲルネの素晴らしいリサイタル!

11日は、バリトンのマティアス・ゲルネのリサイタルでした。(東京オペラシティコンサートホール/ピアノ:ピエール=ロラン・エマール)

ゲルネが声を発した瞬間から、ただならぬものを感じましたsign03.gif言葉には尽くせない、素晴らしい歌声。歌っているのだということさえ忘れてしまうような不思議な感覚です。

存在そのものが身体を筒として声を発しているかのような、深遠で包み込むような声でした。もう、なんと言ったら良いものかわかりませんが、私が近年に行った演奏会の中で一番最高でした。

シューマンが、クララと結婚した1840年。『歌の年』と言われている様に、シューマンはたて続けに歌曲ばかり作曲します。その年の作品、「女の愛と生涯」、「リーダークライス」が今日の演目でした。他には、ベルクの4つの歌曲もありました。

私は、聴いていて、涙が溢れて止まらず、こんなことは初めてでした。このまま死んでもいい…と思うくらいの幸せな感動で心が揺さぶられました。

風邪の予防のために着用したマスクは、涙でくしゃくしゃの顔を隠すのに役立った程です。

聴衆の最後の拍手からも、皆こころから感動しているのが伝わって来ましたし、絶大なる賛辞の拍手だった様に思います。

アンコールの最後は、「献呈」でした。シューマンがクララに結婚の贈り物として結婚式の前日に贈った曲ですね。

シューマンが最も幸せだった結婚の年である1840年の、シューマンの幸福と喜びが、このリサイタルを通して伝わって来る様で(クララの父に長いこと反対され、提訴までされ、勝訴したのも同年)、時空を超えて「おめでとう!シューマン。」と祝福したい気持ちにまでなりました。

…その後、シューマンは晩年になるにつれ、精神を病んでしまうのです。

我を忘れる程の驚きに満ちたこの演奏会は、本当に希有な、忘れられない体験です。

また後日、続きを書きます。そして、このブログの記念すべき100投稿目がこの素晴らしい演奏会のことであるのも晴れがましいです。

リサイタル — 12:58 AM  Comments (1)

深まりゆく秋

CIMG4241CIMG4235    見頃まで、あと少しの裏磐梯。
CIMG4243CIMG4245    自然に癒されます。
清々しい空気と綺麗な景色に感動ですsign01.gif

CIMG4237CIMG4207CIMG4219CIMG4206

根津栄子先生セミナー

木曜は、根津栄子先生の「初級から中級の指導」セミナーに行って来ました。

「ごく普通の子供を見違えるようにするのは、周りの大人次第!!〜手遅れにさせない日々の訓練とは?〜」

memo.gif 計画表を作って練習すること。(計画表には、ピアノ以外も書き込まれてありました。)

clock.gif時間を区切ってやることにより、時間の大切さに気づかせる。

diamond.gifスケール全調を小さい内から(まずは1オクターブ)弾かせる(オリジナルノートの作成=自信につながる。)

dash.gifエチュードは、順番にでなく難易度順に考慮して与える。何のテクニック習得の目的があるかを分類して。

note.gifやる気が起きる工夫を!
要領よく、短時間でできる事を沢山こなしていくのが大事と仰っていました。

「時間の大切さ」、を根津先生ご自身が実践していらっしゃる様に、何ともTempo感の良い、内容盛りだくさんの大変啓発される講座でした!
講座の中で、参考資料も数多くご紹介になりました。

レッスンの時に使われるアイディア溢れる道具も知的で面白く、早速、昨日の午後のレッスンから少し取り入れてみました!

セミナーなどに行って思う事は、実際に講師の先生に講座で接することにより、より一層その指導法や教材の目的を知る(掴む)ことが出来るという事です。

台風typhoon.gifにより、市内の幼、小中学校が全休になった日でしたが、天候など気にせずに参加して良かったですhappy01.gif

 
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ドビュッシーとエンマ、そしてシュウシュウ

パリの空の下
ドビュッシーは、最初の妻であったブティック販売員のリリーを捨てて、富裕な銀行家夫人であったエンマ=バルダックと駆け落ちし、結婚した。エンマには、連れ子ドリーがいたが、ドビュッシーとの間にも、シュウシュウという可愛い娘にも恵まれた。

このお話、たまにふと思い出すことがあります。

ドビュッシーの生まれたパリ郊外のサンジェルマン・アン・レーは、今はイル・ド・フランス随一の高級住宅街だそうですが、ドビュッシーは、あまり裕福ではなかった幼少期を過ごした…、しかし、彼の好みは貴族的で、安価なお菓子をたらふく食べるよりも、細工を凝らした高級なお菓子を少なく食べる方を好む少年だったと言われています。

そういった嗜好からしても、エンマ=バルダックとの再婚もわかる気が致しますし、次々と少しずつランクアップしていっているアパルトマン(最後はブローニュの森の一軒家に料理人と召使い付き)の引っ越し歴からも伺えます。

エンマとの再婚は、ドビュッシーが社会的ランクアップを図ろうとした事と、エンマ側も、有名作曲家との結婚に憧れていた…というお互いの願望の一致だけでは無く、ドビュッシーの幼い頃からの嗜好性の結果の様にも思われます。

43歳の時に誕生したシュウシュウちゃんをだっこしている写真などは、本当に可愛がっているのが写真からさえ良く伝わって来ます。

所で、サンジェルマン・アン・レーには、街を見下ろす大きなテラスがあるそうで、パリから電車で20分の様ですし、是非いつか行ってみたいですね〜airplane.giftrain.gif

急に、ドビュッシーのことが書きたくなったので、まずはこの辺で!memo.gif

音楽史 — 12:12 AM  Comments (1)

今日は嬉しい事が!(教室の生徒さんにお知らせ)

水平線は曲がっているけど、植物が額縁風のアングル

水平線が曲がっていますが、きっと植物を額縁のように撮りたかったのだと思うので、お許しをcoldsweats01.gif…。

今日は、クリスマスパーティーに向けて、特別な素晴らしいゲストをお招きできる事が決まり、とても嬉しい日でしたhappy01.gifnote.gif(突然、お名前載せてしまうのもね…、了承得てからにしよっと…!)

なので、こちらも更に楽しみが膨らみ、今からワクワクしていますshine.gif

生徒さん&ご父兄の皆様、お楽しみにsign03.gif

 

私は、芸術鑑賞講座とクリスマス会が2日違いなので、少しヒヤヒヤですが、風邪引かない様に気をつけます〜icon_mrgreen.gif

音楽 — 10:20 PM  Comments (0)