2009年10月8日
ドビュッシーとエンマ、そしてシュウシュウ
ドビュッシーは、最初の妻であったブティック販売員のリリーを捨てて、富裕な銀行家夫人であったエンマ=バルダックと駆け落ちし、結婚した。エンマには、連れ子ドリーがいたが、ドビュッシーとの間にも、シュウシュウという可愛い娘にも恵まれた。
このお話、たまにふと思い出すことがあります。
ドビュッシーの生まれたパリ郊外のサンジェルマン・アン・レーは、今はイル・ド・フランス随一の高級住宅街だそうですが、ドビュッシーは、あまり裕福ではなかった幼少期を過ごした…、しかし、彼の好みは貴族的で、安価なお菓子をたらふく食べるよりも、細工を凝らした高級なお菓子を少なく食べる方を好む少年だったと言われています。
そういった嗜好からしても、エンマ=バルダックとの再婚もわかる気が致しますし、次々と少しずつランクアップしていっているアパルトマン(最後はブローニュの森の一軒家に料理人と召使い付き)の引っ越し歴からも伺えます。
エンマとの再婚は、ドビュッシーが社会的ランクアップを図ろうとした事と、エンマ側も、有名作曲家との結婚に憧れていた…というお互いの願望の一致だけでは無く、ドビュッシーの幼い頃からの嗜好性の結果の様にも思われます。
43歳の時に誕生したシュウシュウちゃんをだっこしている写真などは、本当に可愛がっているのが写真からさえ良く伝わって来ます。
所で、サンジェルマン・アン・レーには、街を見下ろす大きなテラスがあるそうで、パリから電車で20分の様ですし、是非いつか行ってみたいですね〜
急に、ドビュッシーのことが書きたくなったので、まずはこの辺で!
Filed under: 音楽史 — 12:12 AM
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