山道のカーブの運転の速度と、BGMがぴったりマッチした瞬間
ふとした心地良い瞬間が、アルバムの一葉の様に、鮮明に印象に刻まれるという事があります。
或る日
、吊り橋を渡った後で車に乗り込み
、山道をカーブしながら降りていく途中
、流れていたのは、アルベニスの「スペイン組曲」でした。(ギター編曲版もあり、「グラナダ」が有名ですね!)
8曲目の「キューバ」を選曲していましたが、後ろ髪を引かれる様な、南国風の優雅な6/8拍子の、ややブレーキ掛かった足取りの前奏が繰り返され、気楽なメロディーは屈託がない程、明るく輝かしい民謡調の曲です
。
山道のカーブで、徐行していたからその曲とのスピードが偶然合ったのかはわかりませんが、そのカーブの瞬間の、穏やかな運転の歩調というか波長が、あまりにもぴったりで、私は驚きつつも、幸せな瞬間に包まれました
。
楽しかった休日の翌日、午後に控えた仕事に戻るその時の心境に、名残りのある甘美なその曲は、マッチしていました。
坂道を上る時に、歩幅を小さくゆっくり歩くと疲れない
と教わった後だったという「“時”の感覚」へのシンクロニシティもあり、時計では計れないカイロスを感じました
。
第5回リーラムジカセミナー
藤拓弘先生主催の、第5回リーラムジカセミナーに六本木に行って来ました
。
今回のスペシャル講師は、芸大の作曲科を出られた才媛にして大変ご活躍の作曲家、轟千尋先生です。
轟先生の曲や編曲は
、なにしろお洒落な響きに溢れています
!その秘訣を垣間みたくて、すぐ申し込んでいたのです。(クリスマス会でも、轟先生の連弾楽譜から沢山使わせて頂いたんですよ♪)
[写真は、終了後に残っていた参加者と、藤先生(右)、轟先生(中央)]
音楽で一番大事なことは「耳を鍛える事」!と、第一声で仰った轟先生。そのあとから、手のことや色んな事が出てくると…。ハーモニーを操る喜びを、とてもわかりやすくシンプルに噛み砕いてお話し下さいました。例えば、ドの持続音に素敵な和音を重ねていっただけで、轟先生の手にかかると、それは魔法の様に、美しいハッとさせる音世界となるのに魅了されました
。
重要なのは、この家族に置き換えた図
。
近代以降、機能和声が崩壊してくると、この家族の絵は使えないと…、音色として和音を使う時代の到来だそうですが、基本はこの家族の絵。私が面白かったのは、「極上アレンジの手順(作曲家の方々は、そうしたトレーニングを何万時間も費やしているといいます。)
」にあった、「ドミナント(V)の裏切り」という手法です^^(ロマン派に多いそうです。)又、探り弾きするのにも、コツがある
その勘所を教えて頂きました
。ハーモニーへの理解が深まると、楽譜から見えてくる情報量が変わってくるそうです。

トークセッションでは、轟先生に取っての「プロフェッショナルとは?」との、藤先生からの問いかけに、「追求すること。とことん上を上を、追求する事」と答えていらっしゃいました。
「楽譜というのは残るものだから、数年後に音が足跡として残ってしまうからこわい。必死…」という、作曲へのプロとしての責任感溢れる発言を
お聴きしました。
轟先生は、幼い頃から、鍵盤の前で、ハーモニーを探り当てる事(遊ぶ♪こと)が大好きだったと仰います
。
私は、最後、大交流会(名刺交換会)の折に、個人的にご質問させて頂きました。

Q:「先程拝見した
、先生のソルフェージュの(子供さん達の)クラスに、とても感銘を受けました。私自身が、作曲やコード付けが割と苦手である以上、そうした教育を施してあげられないことがもどかしく思えて来ます・・・」といった内容です。

すると、轟先生は、
A:「音楽で、ハッと心が揺り動かされるのは、やはり「ハーモニー」という事が多いですよね!いいんですよ
!コードに無理に当てはめようとすると、面倒になったりしますから、これが綺麗だなって思える和音を弾いてあげたり、見つけ出す喜びを増やしていくだけでいいんです
」と仰って下さり、(音名で書いたって最初は良いと♡)苦手意識を払拭して、生徒さんにも、「おしゃれな和音に、出会えて弾けて、自由に生み出せる喜び」の片鱗でも感じさせてあげられる日が来たらなと思いました。
轟千尋先生は、郡山にも、3月にPTCセミナーでいらっしゃるので楽しみです
。

お友達の先生方と写真を撮ったり、帰りは、会場近くのインドのカレー専門店でランチをして、音楽談義に花を咲かせました
。(ナンが大きくて、食べきれなかった〜・・・
)
藤先生の企画なさる、先を見据えた有意義なセミナーと、「繋がるプロジェクト」に感謝です
。
明日は、藤先生のセミナー
明日は、藤先生のリーラムジカセミナー(轟千尋先生の作曲講座「おしゃれな和音に、出会えて弾けて、自由にうみだせる喜びを」)だというのに、宿題のキラキラ星に好きなコードをつけてくるという課題をまだやっていません
!
提出はとっくに期限が過ぎているけれど、これはどうやら参加者全員の宿題だった様です、、。
きっと、皆さん、素敵なコード(和音)を考えて来られるに違いないのに、私は手をつけていず、間に合わない…けれど、レッスンの空き時間に、超ありきたりなコードだけ付けました。

ああ、でも、小学生でも付けられそうなコードしかつけれていません
。
新幹線で
コードの本を読んでいっても間に合わなそうだし…。ピアノでポロンポロンと斬新なコードを探り当ててみても、怪し気な曲になる一方・・・
。
明日は、「きらきら星」がおしゃれに
変身していく術や、アレンジの秘法を、しかと学んできます
!
「先生は、いつも毅然となさっているから」嬉しかったお言葉
私は、公私混同しないことを大切に考えていた為、これまで、保護者の方とプライベートでランチをしたことが、一度もありませんでした
。
先週、お話ししたい事があって、あるお母様をお誘いして、とても素敵な時間を過ごさせて頂きました
。
その時に、仰って下さった「先生は、いつも毅然となさっているから
」というお言葉に
、私はハッとしました。
とても嬉しかったですし、襟を正される思いや、これまでの自分の仕事を思い返すきっかけとなりました。。
「それには、大きな心の支え、拠り所があるのでしょうね
」…。私も色々お話しし、震災絡みの話や、ピアノ教室の苦労話みたいなものまで出てしまいましたが、この日の会話はとても意義深いものでした。
私は確かに、レッスンやイベントで、出来うる限り弱さをみせることはなかった。それは、仕事に対する私の姿勢であり、音楽と生徒さんへの誠意と愛情だったのです。
以下は、その日の会話とは全く別のものですが、
例えば、発表会や、直近でいえばクリスマス会。これは、1人で抱えきるのは大変であり、その分、家族や、身近に応援して下さった人に、陰なり日向なり負担をかけたことを自覚しています。そこに、大きな感謝の念は持っても持ちきれない程です。もっと昔に遡ると、自分の演奏会。これも、曲を仕上げるにあたって、大いなる犠牲は伴われました。演奏に話を移すと、ピアノというのは、表面の華やかさとは別で、非常に地道な、そして凡人(通常の人々)が天才(大作曲家)の曲を弾くからには、精神的な背伸びの負担がかかります。だから、私はあまりコンクールを勧めないし、その子その子の心の「経験」に合わない(達していない)曲は、敢えて選ばないのです。
一冊の本が、悩んでいる人の心の指針となる様に、「音楽」もまた、大きな癒しや情緒的な成長、自分に大切な何かを気付かせてくれる大いなる先生となり得る場合はあります。
また、毎回のレッスンで、お約束を守ることや、音楽を通した人間形成 …こういう点は、教育にプラスとなるものだと思います。
実際のその日のランチでは、音楽と離れて、一人の人間として胸襟を開いた会話でしたので
、この記事との関連はありませんが、帰りがけに、そっとお貸し下さった、可愛いスヌーピーの本
に、とても癒されました。ありがとうございました
。
「マダム・バタフライ」
先週、大学生がレッスンで、「蝶々夫人〜ある晴れた日に」の伴奏を持って来ました
。
先輩の卒演の伴奏をするらしいです。
オペラの伴奏は、心理描写があって
得意分野なので、思わず膝を乗り出しレッスンしました
。
プッチーニ作曲、長崎が舞台のオペラ「蝶々夫人」。これまでは、日本の若い女性の浅はかで哀れな姿といったイメージを持ってしまい、タイトルロールの蝶々さんを、ちょっぴり軽視していた所がありました
。
けれども、アメリカに帰ったピンカートンを3年も待って、周りが皆気付いているのに、一人信じて、「ある晴れた日に
」を歌っている蝶々さんのアリアを聴いて、胸を打たれました。
ユニゾンで奏でられるレガートの伴奏は、儚い夢を思わせ、それまでに執拗に促す、リズミカルな場面は、希望を打ち砕く現実を表していると言います。
得てして、希望が強すぎると、現実を曇らせます
。ですが、蝶々さんは、生きる望みをピンカートンに託していたのです。
こんな風にブログでは書いていても、実際のレッスンでは、コミカルタッチで「あらら、後半また調子が変わるね!蝶々さんも、もう気がふれて来ているね〜
!大変
。」と茶化してみるも
、内心、蝶々さんの身を案じ、ついハラハラしていました。
「夢と現実の対立、徐々に孤独感と喪失感を高めていく事が、このオペラを理解する鍵
」との、指揮者のシノーポリの説があります。
蝶々さんは、裕福な生まれだったけれど、父親は帝から切腹を命じられ、幼い頃に亡くしており、芸者さんとなりますが、15歳で、ピンカートン
との結婚(実際は、短期契約の当時の風潮)によりキリスト教に改宗。親戚からも見放され、ついにはラストで、子供までピンカートンの妻に取り上げられる(悪気では無く、子供の将来の保障の為)。これでは、「喪失の連続」です。そして、もう歌って舞ってみなを楽しませる仕事に戻る位なら…。
その落胆の果ての結末だったという事を、改めて、レッスンで取り上げた故に、再認識しました
。
いずれにせよ、アイデンティティーの喪失の問題が絡んでいるらしく、開港後(1868年)
40年経た当時の日本の社会風刺といった面もあるのでしょう。
「菩提樹」
シューベルトの歌曲「冬の旅」の5曲目、「菩提樹」。
菩提樹の葉が、風に揺れてざわめく美しい前奏で始まるこの曲。
「私の音楽には、悲しみ(涙)しか無い。」と述べていたシューベルトの特徴は、この曲にも表れています。
私は、この曲を数年前に伴奏した本番中、演奏の難所を越えた辺りで、急に緊張感が解け、心癒される曲調に、胸が詰まって涙が出そうになったことがあります。
そんな演奏中の経験は、後にも先にもそれきりですが。
丁度その時期は、苦しみを乗り越えている途中、渦中は過ぎたかといった時期でした。演奏中に、その涙が湧きそうになった瞬間に味わった思いとは、「生きていて良かった。」でした。
「冬の旅」は、絶望と孤独を歌っているのに、そしてそれは、シューベルト自身の思いでもあるのに、人を癒す力があるのですから、シューベルトは凄いですね。
病は気から

(その後、風邪は治りました 2/8)
先週半ばから風邪をひいていたため、レッスン中、マスクをかけ、いつもよりパワフルさはなかったかもしれませんが、いつもより優しいレッスンであった様にも思います
。
鼻から喉の炎症でしたが、昨日家に訪れて下さった方が、たまたまお持ちだった、この抗生物質とビタミン剤で、風邪はこの休み中にかなり回復しました(インフルではありません
)。
私が心掛けているのは、例え、元気がなかったなら、元気が無いなりの他のフォローで、レッスンはちゃんとやる事ですので、もし、いまいち顔色が冴えずにいても(笑)、ご心配なさらずお許し下さいね!
こういう時こそ、生徒さんは、何故か良く練習して来るなあ…と
、不思議な現象に驚いた先週末でした
。でも、私が元気ないと、「そういえば、今日はいつもより、しゃべらないなあ(小1くん)」「(後日)今日は、大丈夫みたいだね♪」とか、子供さんは、やはり気になるご様子ですので、敢えて、現状報告を兼ねて、この記事とします。

今日は、これも半分位食べましたし、少し食欲も出てきたようです
。
カラオケ
由布院でカラオケをする機会がありました
。
これは、私に取って、一体何年ぶりのカラオケなのか、見当もつきません
。
社交ダンスを習っていた昔
、その仲間と行ったのが最後か、親戚の叔父さん達とのお付き合いが最後だったか
。
前もって、カラオケすることが決まっていた為、その日は、早朝にぱっちり目が覚めたのを良い事に
、ユーチューブで猛練習しました
。
レッスン中歌うのも、副科声楽も、合唱も大好きなのに、カラオケは不慣れ故に苦手なんです
。
緊張して声が震えない様に実践した事は、アルコール含みにならないこと
。
お酒を飲んでしまうと、ピアノもそうですが、上手く弾けません。
歌詞と音程が頭に入らないと、うろ覚えでは人前で歌えないタチなので、練習の甲斐あって(笑)、最初は緊張しましたが、割と気持よく歌えました
。
それから、カラオケの上手な方に教えて頂いたのは、「立って歌うこと
」。
これは、リズムも取りやすいし、感情も乗せやすいし、安定感がありますね!
立っていると、バランスを取りやすいから、上半身も楽になりますし、ピアノと共通するな…と思いました。
上手な方と一緒だと、学ぶ所が大きいですね。
私の場合、曲の選択は、音域と多少の好みで選ぶ所が大きいですが、様々な年代の方とご一緒すると、色んな歌の良さや、その曲を好まれるバックグラウンドと個性や、思い入れが垣間みれて、新鮮な時間でした
。
その中で、普段は滅多にお歌いにならない…という方が歌われた時は、私は本当に嬉しかったです。
又、私にとっては、或る曲が
、とても大切な思い出となりました。

由布岳を臨む〜 大分へ向かう道中の空は高くて青く、広大で、とても綺麗でした。翌朝は雪が積もり、戻りは、吹雪もみられる波瀾万丈の空模様…。
雨の門司港でのランチ会
随分長くブログを休んでしまいました。
ご父兄の方々や、友達から、ご心配の声を頂き申し訳ないので、10日位前の事ですが、福岡に行った際、一日目の午後お会いした、ピアノの先生達とのオフ会をupします
。

九州と本州の間の関門海峡を見渡す門司港が
、オフ会の場所に設定されたのは、宗像の後藤ミカ先生、別府の愛野由美子先生、下関の神野由香先生が集まって下さったためです。

海峡レストランで、フグのお刺身などかごに入った素敵なお弁当を、先生方から御馳走になっちゃいました!
九州のコンクールのお話や、あがらない方法を生徒さんに教えるお話、創作活動や演奏活動のお話など、貴重なお話しを沢山伺えて、とても有意義な時間でした
。
私は、お腹がすいて、妙に食い気に走り、パクパクと、ありえないスピードで、豪華お弁当を平らげていたけれど・・・
。

これは、由香先生が撮って下さった、「バナナマン」とのショット
!
レトロな風情が素敵な門司港は、日本でのバナナ発祥の地で
、焼きカレーなどのB級グルメもそそられました^^
下関と門司港は、車で20分の距離らしく、由香先生が一番、門司港観光にお詳しかったんです♪
壇ノ浦の戦いの場所だったと教えて下さいました
。
その後、電車で1時間半かけて来て下さった愛野先生(本番2日前なのに有難うございました)と、途中までご一緒しながら
、ミカ先生のご自宅へ!

レモングラスの美味しいお茶とタルトを頂きながら
、ミカ先生の新作を、連弾でご一緒させて頂く、貴重な機会に恵まれました
。素敵な曲の数々
にドキドキしながら、録画したり
♪
皆様、とても楽しい午後を有難うございました!


♪



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