「先生は、いつも毅然となさっているから」嬉しかったお言葉
私は、公私混同しないことを大切に考えていた為、これまで、保護者の方とプライベートでランチをしたことが、一度もありませんでした。
先週、お話ししたい事があって、あるお母様をお誘いして、とても素敵な時間を過ごさせて頂きました。
その時に、仰って下さった「先生は、いつも毅然となさっているから」というお言葉に、私はハッとしました。
とても嬉しかったですし、襟を正される思いや、これまでの自分の仕事を思い返すきっかけとなりました。。
「それには、大きな心の支え、拠り所があるのでしょうね」…。私も色々お話しし、震災絡みの話や、ピアノ教室の苦労話みたいなものまで出てしまいましたが、この日の会話はとても意義深いものでした。
私は確かに、レッスンやイベントで、出来うる限り弱さをみせることはなかった。それは、仕事に対する私の姿勢であり、音楽と生徒さんへの誠意と愛情だったのです。
以下は、その日の会話とは全く別のものですが、
例えば、発表会や、直近でいえばクリスマス会。これは、1人で抱えきるのは大変であり、その分、家族や、身近に応援して下さった人に、陰なり日向なり負担をかけたことを自覚しています。そこに、大きな感謝の念は持っても持ちきれない程です。もっと昔に遡ると、自分の演奏会。これも、曲を仕上げるにあたって、大いなる犠牲は伴われました。演奏に話を移すと、ピアノというのは、表面の華やかさとは別で、非常に地道な、そして凡人(通常の人々)が天才(大作曲家)の曲を弾くからには、精神的な背伸びの負担がかかります。だから、私はあまりコンクールを勧めないし、その子その子の心の「経験」に合わない(達していない)曲は、敢えて選ばないのです。
一冊の本が、悩んでいる人の心の指針となる様に、「音楽」もまた、大きな癒しや情緒的な成長、自分に大切な何かを気付かせてくれる大いなる先生となり得る場合はあります。
また、毎回のレッスンで、お約束を守ることや、音楽を通した人間形成 …こういう点は、教育にプラスとなるものだと思います。
実際のその日のランチでは、音楽と離れて、一人の人間として胸襟を開いた会話でしたので、この記事との関連はありませんが、帰りがけに、そっとお貸し下さった、可愛いスヌーピーの本に、とても癒されました。ありがとうございました。
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