ご飯を…

大学生の生徒さんとご飯を食べました。

一人暮らしの大学生…、たまに、ですが、「お家で良かったら食べてね〜」の時もあればpouch.gif、こんな時もあります。秋の味覚の炊き込みご飯maple.gifを一緒に味わいながら、色んな話をしました♪

大学生に限らないけど、放って置けないその訳は…。

私が、大学3〜4年の時に、ピアノを教えに行っていた、会社経営をなさっているご夫婦のお宅で、いつも(週1)夕食を頂いていました。大学生の同い年のお嬢さんとも、一緒にテーブルを囲ませて頂いていたわけですが、アルバイトのレッスンに対してのこのご配慮がとても嬉しかったんです。

ちゃんとご飯は作っていましたし、一人で食べる事もそうなかったのですが、それでも、一人暮らしの大学生にとって、「家庭の味」は、格別に美味しかったのですhappy01.gif

寒い日には、おでんや、ワインを一本使っての特製ハヤシライス…、とても感謝の想いと共に残る思い出です。

所で、その奥様は、美術がご専門でしたので、絵画の見方、カメオや真珠の見分け方shine.gifなど、そちらの方も色々教わりました。壁には、建て付けの本棚があり、本好きの私には、それも溜まらなかったですね。

年に2度…高級な石鹸や、真珠のペンダントトップを戴いた時には驚きましたが、食卓を囲んでの思い出は、これからも忘れる事はないでしょう!

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大曲と、いかに飽きずに向き合うか

これは、かなりへんなタイトルですsweat01.gif

私達の場合、ピアノの曲に取り組んで「飽きる」はあまり無いからです。(…好きな曲なら…)

この日に、この可愛いポンポンのゴムを下さった、20代の生徒さんribbon.gif、とても意欲的に、いつも複数の曲を平行して練習なさっています♪でも、弾ける様になると曲に飽きちゃう…曲を変えたくなってしまうというので、せっかく始めたバラード1番で、「掘り下げる事」をぜひ学んでいってほしいですshine.gifhappy01.gif

…といっても、「掘り下げ」程、抽象的な言葉もありませんねcoldsweats01.gif

呼吸の取り方、各場面の音の出し方は、積み重ねが無ければ分からず、自分一人では、「引き出し」が無い状態となり、どこをどうして良いのやら…そして飽きてしまう。

この、「どこをどうするか」という事を、真剣に掴み取ることが大事な様に思います。

冒頭から、テーマに行く辺りは、時間をかけて良く考えて、音楽が語れる様になると良いですね!

目でも耳でも 良く観察すること…。バラードは「物語」という意味通り、本当に様々なパッセージ、場面が展開されて行きますよね!

特に、ト短調のバラード1番は、スペクタクルな大叙情詩です。

ソット・ヴォーチェで中間部が表われる所、その甘美なメロディー、その後アルペジオの伴奏に乗って、発展して行く所が、私はとても好きです。中間部のモティーフが拡大されてffで奏される所も圧巻ですね!

私は、大学2年の後期の試験で弾いた思い出の曲ですnote.gif。情熱的なこの曲に合わせて、赤いワンピースで挑みましたboutique.gif(笑)(勿論かなり内容も勉強しました!)

この時に限って、恩師から夜にnight.gifお電話を頂いたのですがtelephone.gif、教授室での評価が良かったと…icon_redface.gifdoor.gif。あの時は本当に嬉しかったですshine.gif

突如、自慢めいた思い出話に逸れました。(確か、勝間さんでしたか、ブログで自慢を書くのは、一番楽な方法で、更に、グチよりはタチが良い…そうですsweat01.gif

今弾いている曲に、愛情を持って弾いていくと、飽きる事はなく、新鮮な発見の連続になるのではないかとも思ったりします。

本当に好きな、続けられそうな曲を選ぶ事、そして、何度でもそのフレーズと、新しく「出逢う」ことshine.gif…ですねhappy01.gif

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尾花沢からの素晴らしいスイカ


山形に帰省している学生さんから、こんな大きな立派なスイカを頂きましたshine.gif

写真だとちょっとわかりにくいですが、これまでに目にした事が無い程、凄く大きいんです!

お祖父様とお父様で丹誠込めて作られたスイカだそうです。みずみずしくて大変美味しく味わわせて頂いております。有難うございましたsign01.gif

この生徒さんは、お盆頃に、「ニューハーモニーあさか」に出演し、ドビュッシーの「喜びの島」を弾きましたnotes.gif


「ニューハーモニーあさか」、この名は、この地域の音大出身者に取って、懐かしい感慨を込め思い出す演奏会ではないでしょうかconfident.gif!今年で41回を迎えた歴史あるこのコンサートは、音大や音楽専攻の大学生が、お盆に帰省している時の、里帰り公演の様なもので、年齢的には、演奏会デビューの様な、キラキラしたコンサートですheart04.gif。チラシのデザイン、ずっと変わっていません!

私は、大学の2、3年の時に出演させて頂き、3年の時は幹事をした、思い出深いコンサートなんですよね。東京から友達が観に来てくれたりwink.gif。。1年生は受付を手伝ったりするんですよ♪

今回は留守中だったので、残念な事に聴きには行けませんでしたが、準備段階で色々と応援させて頂きました。素敵なドレスも選ばれて(今度、写真が見たいです。)、とても楽しんで弾けたそうです。

大学でピアノの研究室にも入れる事も決まり、秋には教育実習も控えている事、存分に残りの夏を、ご実家でリフレッシュなさって下さいね。

とても素敵な「花笠音頭」を頭の中で歌いながら、更なるご活躍を祈ります。

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友人からの贈りもの☆瀬戸内海の幸に感謝

大学時代からの親しい友達から、素晴らしい贈りものを頂きました!

岡山に住む、その友達が送って下さったのは、瀬戸内海の恵みwave.gif

美味しい粕漬けのお魚やfish.gif、竹串に刺した鯛の練り物や、珍しいオレンジドレッシング、尾道冷麺など、オススメを沢山sign01.gif大感激してしまいました。

しかも、わざわざお店に問い合わせしてtelephone.gif、どこで捕れた魚なのかを確認して下さったとのこと、細やかな心遣いに、とても幸せな気持ちです。

ピアノ講師をしている彼女からのメッセージにも感動しました。要約すると、
「原発問題の中でも、情熱を持って頑張っている様子がブログから伝わって来て、陰ながら応援したい気持ちで一杯です。」

温かいお気持ちに感謝しながら、大切に味わわせて頂いておりますconfident.gif

このお友達が、いつか、ブログデビューする日を願って、あえてブログでご紹介しました♪


その後…作ってみました♪広島菜漬けと穴子の焼きめし。尾道冷麺☆
プラムとグレープフルーツのサラダに、オレンジのドレッシングをかけました。

父からの10枚の手紙

大学4年の時でした。
父からの10枚の手紙が届きましたmail.gif

手紙ももう見つからないし、詳細は覚えていないのですが、要旨は「家督を継いでほしい」という内容でした。

行く末を決められなくてはならないのかと、その時は反発も覚えましたが、父の気持ちも良く分り、東京での内定先と、故郷に戻る道をさんざん考えて、決めた朝を覚えています。

家のことに併せ、大学の時に、運命的な尊敬する恩師との出会いもあり、安川加壽子先生の薫陶を受けた恩師の教えを、ふるさと郡山の子供たちに伝えたいと思ったのが、郡山で教え始めた原点なのです。

私が27の時に亡くなった父の命日に、気持ちを新たに、思い返しています。

応援して下さいね♪
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シフのシューベルト

シフを初めて聴いたのは、成人式の振り袖の代わりに行かせて貰った、音大生対象のヨーロッパ旅行の折でした。ウイーンの楽友協会ホールで聴いたシフのシューベルト。長旅の疲れと、演奏の価値の解らぬ若さで、所々ウトウトしてしまった恥ずかしい思い出があります。
その後、長い時を経て、2008年3月10日に来日の折に聴きに行きました。

そして、昨夜!
曲目は、全てシューベルトで、楽興の時D780、即興曲集D899(op90)、3つのピアノ曲D946、即興曲集D935(op142)と、アンコールが2曲でした。

穏やかで温和な風格に満ちた佇まいで、ベーゼンドルファーが据えられた舞台に姿を現して2時間半、東京オペラシティの会場は、至芸で包み込まれました。

どのフレーズをとってみても、新鮮な感興にみち溢れ、喜び、陰影、驚き、哀しみ、慰め、感謝…、多彩な暖かい音色でダイレクトに心の襞に染み渡ります。

非常にデリケートでありながら、時に大胆で、自由で、遊びがありました。
楽興の時の4番など、耳をすまさなければ聴こえない様な美しいpがよどみなく紡がれ、対旋律が強調されていたり、op90-1の装飾音の扱いなど、まるで本当に即興の様に自然で、とにかく、予定されている様に弾かないという新鮮さが常にありました。

ハーモニーの色合いの変化や、寄り添う様に流れ、絡み合う旋律。

op90-2など、軽やかな玉の転がる様なあの有名なメロディーが、あれ程まで愛おしく、陳腐で無く聴こえるのは、シフだからなのでしょう。拍の捉え方、転調の色彩、どこを取っても、研究され尽くしてある真摯なご姿勢の上に、それを超越した世界がどこまでも広がっている「芸術」を感じました。

休憩後、エネルギッシュに現れたシフ。ベーゼンドルファーの深みのある音色と共に、比類ないシューベルトを聴けて本当に幸せです。鯱張った所がないので、全く疲れない、そんな軽やかな演奏は、円熟期の巨匠ならではなのでしょう。

シューベルトのソナタは、「天国的な長さ」と喩えられる事がありますが、昨夜は、ソナタでは無かったですが、音楽の捉え方が、まさにシューベルトであった為、終演は21時半を過ぎてしまうプログラムでした。

プログラムに寄せられた音楽評論家氏のエッセイで、「心してコンディションを整え」いどみたい、という文章がありましたが、まさに、同じ心持ちで、万全の状態で聴きに行った私。今度は、最後まで聴いていたら「帰れない」という事態が待ち受けてしまい、op142−1までしか聴くことが出来なかった事が無念ではありますが、この日の、最高のシューベルトを聴く機会に恵まれた事の感謝は忘れてはならないでしょう。

亡きお母様と義母様への追悼の意が込められているとのリサイタル、万感の祈りが込められていたのかもしれません。

今日は、この楽譜を開いて・・・弾いてみずにはいられませんでした!

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寮生活の思ひ出

私は、武蔵野音大の出身なのですが、2年までは入間市の隣の仏子(ぶし)という所に校舎があり、3〜4年は江古田(練馬区)の校舎に移りました。

仏子に居た時は、寮に入っていました。(江古田では一人暮らし。)

学食の窓から、キツネをみたことすらあるような山の上です♪

この武蔵野ハイムという10階建てが2錬ある寮building.gifbuilding.gifでは、当時(今では改装されたみたいで、全〜然事情が違う様ですが)4人部屋で、押し入れの扉を取って変わりにカーテンを吊るしたような2段ベッドが向かい合い、その奥に、机が2つずつ壁に向かってついている細長いお部屋でした。

各部屋は、あえて色んな楽器の人がごちゃ混ぜに編成されており、私が1年の時の部屋は、ピアノ2名、フルート1名、ヴァイオリン1名で、同じ学年は2名ずつでした。

同じ部屋同士も寮の友達も、共同体ですから、家族みたいな感じで仲良しで、いろんな思い出がありますhappy02.gif

この寮生活、もの凄く不便でもあり、そこがまた、美しい思い出を彩ってくれるのです。

大きなお風呂は、あらかじめ、洗い場にシャンプーなどを置きに行って「次、空いてますか?」と、順番を取ったり、

部屋に電源が無いので、地下のドライヤー室は、朝は一斉に混んでいたり、携帯の時代ではなかったので、何台かの公衆電話に、毎晩、圧巻の長蛇の列が並んでいたり、「何号室誰々さん」と、外部から電話がかかって来ているのを放送で呼ばれるのが、ちょっとしたステイタスだったり(笑)。

ガチガチの規則を破るのにも、みんなそれぞれ苦労(?)しました!

確か21時台に「点呼」があり、一人ずつ名前を呼びにくる先生がいるのですが、これに関するどっきりなエピソードもありました。

夜に門限より少し遅れそうな時は、「演奏会外出延長届け」を出して、少しですが延ばしたり・・・う〜ん、書きたいこと一杯あって、面白ネタほど書きづらいので、困ってしまいます。

今日、あまりにも臭い「羊のチーズ」を食べたら、「部屋コン」で、スタミナ太郎にジンギスカンを食べに行き、寮の部屋中が匂った日のことを思い出してしまいました。

今回は、「不便編」でしたが、またぼちぼち書いていきますsmile.gif

あ、だんご三兄弟の「あゆみおねえさん」と、同じ学年なんです☆

懐かしき音大入試の思い出

ぞろ目が終わってしまうーicon_mrgreen.gif
オリンピックを観ていると、あの一瞬の為に積んだ、多大な鍛錬の時間に頭が下がります。
いま、母校である武蔵野音大は、入試の真っ最中だそうですschool.gif

私が、受験したかれこれ**年前のことを、改めて思い出しますconfident.gif

2/19か20日位から始まり、私は、ベートーヴェンのソナタop90の日程が26日と遅かったので、一週間位、江古田の寮にいました。

それに先んじて、実技のリハーサルで、早くに東京に行っていて、重い旅行鞄を持ちながら、あちこち移動している間に、なんと、インフルエンザに罹りました。

気付くまでの間、数駅先の先輩のお宅に、グランドピアノを借りて練習するため、毎日の試験の科目が終わるごとに、通っていました。

学科の試験memo.gifと楽典はばっちり終え、バッハの平均率とショパンエチュードの実技試験は、緊張しながら乗り切りました(白い布の被さったテーブルに、ズラーッと試験官が並ぶ実技試験は、ある意味緊張です)。

いつかの時点で熱が出始めたので、病院に行った所「この辺では、せっかく流行が終わった所なんですよ」と医者shadow.gifに文句を言われました。マスクして、ソルフェージュの練習をしました(苦笑)

39度の熱が出てicon_redface.gif最後の、ベートーヴェンの実技の日は、もうろうとしながら、なんとか無事に弾き終えることを願いましたが、曲の中間の所で、左手のある部分が止まってしまったのです。。。(高校の卒演では大丈夫だったのにな)
健康管理も実力の内と、これは強烈な教訓となりました。

無事入試は一回で済んでよかったですが、数小節の間(実は、けっこう長く)を、右手だけで弾きつないだ恐怖の経験は、その後の本番の度胸の強化と、本番前の健康管理の徹底につながりましたsweat01.gif