別れは出会いの時と同じ様に

転校する生徒さん達とのお別れが、つつがなく昨日で一段落しました。
出逢いの時と同じ様に、丁寧に心を込めて、お別れがしたかった。
その想いは、生徒さん達も保護者様達も同じ様でした。
私は、はじめてのお問い合わせの時、どんな状況で受け取ったか、全部記憶しています。
どんな思いを持って、ピアノを始められたのか。
体験のお返事の時の、期待と喜びに満ちたお声のトーン。
親御さん達の願いも、全部しっかり受け止めて、一緒にここまで歩んできた。
最後のレッスンの時は、最初に訪れて下さった日の事を想いました。

ある生徒さんは、私に内緒で、あるピアノ曲の練習をしてくれていてnotes.gif、最後の日に、その演奏を弾き歌いで披露してくれました!

幼稚園で、「上を向いて歩こう」を歌ったとの事、その後、ピアノ譜を買われて、この日のために練習していたと…。風邪でかすれ声になりながら、いつもの元気な声で、高らかに弾き歌いしてくれた様子に、グッと来ましたweep.gif

あるご一家は、レッスンしている様子や記念写真を撮ってcamera.gif、最後の日に額に入れてプレゼントして下さった。
「忘れないで欲しいし、忘れたく無いからsign01.gif」と仰いました。

何回前かのレッスンの時、お父様は、涙されました。
「ずっと、ここで習わせてあげられなくてごめんな!」と娘さんに謝られた、優しいお父様。
私も思わず、この時ばかりは、涙が溢れて止まりませんでした。
クリスマス会後に、急にピアノが弾ける様になった3歳の女の子。
これからが楽しみだから、私もレッスンを続けたかった。

でも、転校されて、新しい生活が待っています!
新たな地で、お幸せに暮らされる事を願っています。

震災や、震災後の不穏な空気を一緒に乗り越えた、保護者様・生徒さん達との絆は深いです。
いつでも、お役に立てる事があったら、お電話下さいと伝え、笑顔で別れました。
きっとこれからも何らかの形で、繋がっていられる。

これまで通って下さった事に、心からの感謝を込めて。

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Filed under: ピアノ教育,幼児教育 — 8:10 AM
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5 Comments »
  1. 3才で急に弾けるように!? すごいですね!? お写真に、ぐっときてしまいました。一緒にすごした時間は宝物。いつまでも、忘れないで、心の中で輝き続けるはずです。

    コメント by Mime Yamamoto — 2012年3月23日 11:20 PM
  2. 美芽先生、有難うございます!!
    6月に2歳8ヶ月でうちに来て下さってから、暫くはお歌(お家では歌も踊りも大好きなのに、恥ずかしがって歌ってくれるまで4ヶ月^^♪)と、リトミック中心でした♪ですので、クリスマス会は、沢山のお歌を中心に発表し、ピアノは、ジングルベルの「ミミミ〜、とファファファ」担当だったのに、ご両親が一番心配なさっていた、「それらを物怖じしないで出来るか!」達成後、年明けから、急に、「うたとピアノの絵本」が、スラスラ弾ける様になったんです!それまでは、音が繋がらなかったり、一曲ずつがやっとでしたのに(^^)次のページの曲まで、見て弾ける様になった時の、ご両親の感激は私も同じでした♪
    記念写真は、私までが家族の一員の様に、和んでしまっている、本当にハートの温かなご家族なんですよ!全幅の信頼を寄せて下さるという幸せな経験をさせて頂きました。
    上の写真の女の子も然りです!ちなみに、小さな女の子が握りしめているのは、上の写真の女の子からのお手紙です。レッスンが前後していたので、いつも励ましてくれる憧れのお姉ちゃん的存在でした。
    興奮して長々すみません☆
    「一緒に過ごした時間は宝物」、本当にそう思います!!黄金の宝物です♪

    コメント by あつこ — 2012年3月23日 11:33 PM
  3. 発表会のミミミとファファファだけって・・・それでも出番があって出られるのってすごいです!! 突然弾けるようにというのは、おそらく生徒さんをたくさん教えていると何度か遭遇されているのでしょうが、水が一気にあふれるようで、感動ですよね。

    うちの娘が2歳のとき通っていた保育園が、ほんとうに素敵なところで、楽しくて、アメリカに行くためにやめてしまうのが、親子ともども本当に悲しくて、やめる前もやめてからも、どれだけ涙を流したかわかりません。アメリカに行ってから言葉はわからないから、同じように楽しい場所はなかなか見つからなくて、それはさびしい毎日でした。時間はかかっても、アメリカでも、お友達や居場所はできたのですけれどね。私自身そんな経験をしているので、なんとなく、お気持ちがわかるような気がするのですね。そのときは本当につらいのですけれど、でも、思い起こすと別れがそれほどつらくない場所というのもあって(爆)、別れがつらいと思えるほど素敵な時間をすごせたことが何より宝だなと、最近は感じています。

    娘は2歳のときに保育園で、お友達に腕をかまれたのですが、歯が食い込む前に先生が飛んできて助けてくれたと、今も記憶が鮮明なんだと、9歳になった今もいっています。生徒さんは3歳でも、きっと、何かひとつ、ぼんやりとでも、覚えていてくれると思います。

    コメント by Mime Yamamoto — 2012年3月24日 11:28 PM
  4. みめ先生♪
    はい〜^^ピアノがミミミとファファファの分、ピアノランドの音源使ったタンバリン打ちや、マイクお歌をメドレーの様に披露してもらったのです^^
    「水が一気に…」というのは、きっと子育てされていても感じる、感動的な瞬間なのでしょうね!

    みめ先生のお嬢さんの日本での保育園、どんな風に素敵だったのか興味あります〜!!
    アメリカに行ってやめてからも、涙を流されるほどの素敵な場所だったというのは、相当の輝く様な思い出が詰っていらっしゃることでしょう!
    私は、異国の経験は旅行止まりですから、異国に住む孤独というのは味わってはいないのですが、みめ先生が度々書いていらっしゃるものを拝読すると、
    そのお寂しさは良く伝わって来ます。「別れがそれほど辛く無い場所」(笑)というのは、あまり良く無い場所ですものね★
    別れが辛いというのは、それだけ素敵な経験が出来たということなんですね!

    お友達に腕をかまれる直前に飛んで来て下さった保育園の先生のことは、お嬢さんは、ずっと大人になっても忘れないでしょうね。
    そして、そうした事が、大人になってから、自分もそういう時は守ってあげよう♪と、決意に刻まれるのでしょう。
    素敵な先生ですね!

    今夜、みめ先生が構成なさった中井正子さんの本を、数年ぶりに読み返しました。ピアニストになる為の壮絶な勉強に舌を巻きました。
    9年前に書かれた本だと思うと、みめ先生の観察眼がもうその頃でも相当なものだなと、改めてすごいな〜と思いました。
    先生の著書でまだ読み終わっていないのは「英語できるもん」だけ^^♪あとは全部読みました^^

    ありがとうございました。

    コメント by あつこ — 2012年3月25日 12:15 AM
  5. […] 春に、多賀城に引越されたご一家が、遊びに来て下さいました! 出来上がったばかりの新しい看板の前でパチリ♪ 帰省の際に、わざわざお立ち寄り下さった事に、大変感謝いたして […]

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