2010年7月29日
数少ない女性の作曲家〜タイユフェール
女性の作曲家というと、みなさんは、誰を思い浮かべるでしょうか。
「乙女の祈り」の作曲家、ポーランド生まれのバダルジェフスカ…23歳〜27歳で没(2つの説あり)。18歳の時の作品。代表作は、主にこの曲だけで、華やかで装飾的であるが、意外に単純な和声で出来ている。
ファニー・メンデルスゾーン…メンデルスゾーンのお姉さん。
クララ・シューマン…シューマンの妻。ピアニストとして一流であり、作曲の方は、作品があるといった感じ。。
、など少ないのです。
ここでは、両大戦間に、フランスで活躍した6人組の紅一点、ジェルメーヌ・タイユフェールをご紹介します。
おすすめは、「フランスの花々」という、組曲です。
難易度は、楽譜的にかなりシンプルですが、果たしてきちんと演奏となると、捉えどころが難しい…日本人的ではない感性の曲です。
ひとつひとつの曲に、南仏の地名と花の名前が付けられています。
プロヴァンスのジャスミン、アンジューの薔薇、ラングドックの向日葵、ルーションのカモミール、プロヴァンス高地のラヴェンダー、ベアルンの朝顔、など、
題名を読んでいるだけで、香ってくるかの様ですね!
タイユフェールは、脚本家のジャン・コクトーに、「耳のマリー・ローランサン」と言わしめたそうです。
2つの大戦間の頃なので、この時代の作品には、あまり華美なものは少なく、むしろ、響きに簡素な美(わび、さびのようなもの…)を感じます。
「狂乱の20年代」の独特の空気を伺い知ることが出来ます。
次の、「音楽史の旅」は、フランス6人組にしようかなと考えています☆
ブラームスにしようと思っていましたが、暑そうなので…(^^:)
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