2010年3月30日
大作曲家の人生から学ぶ(ベートーヴェン)
夜になると雪が積もり始める寒さが続いていましたが、今日はすっきり晴れました。あさってからは4月!
2日間のレッスン休みを利用して、やっと「音楽史の旅」ベートーヴェンを書くことが出来ました。更新の都合上、upは4月7日になります。
ベートーヴェンのピアノソナタの殆どが、貴族に献呈されている背景には、パトロン制には、返礼の義務があることや、パトロンの方でも、偉大な芸術家を抱え込むことが、ある種のステイタスだったことがあります。
時流を見計らう才にも長けていたベートーヴェンは、パトロン達の支援を受け、収入につながる仕事をして行きましたが、克己心や、独立心、自立心をかなり強く持っていた様です。
ベートーヴェンの逸話の数々は、ある程度知っているつもりでいましたが、深く知って行くと、様々な人生の局面において、必然的な行動というのが見られ、知れば知る程興味が湧いてきます。
それにしても、大作曲家といわれる人達の人生は、凡人より過酷な生い立ちや、乗り越えなければならない壁に満ちて、スリリングですね。
音楽家に取って一番大事である聴覚を失う運命は、あまりにも絶望を背負い込んだことでしょう。
以前、美術の本で、スペインの画家のゴヤの絵に例えられているのを読んだことがあります。
「耳の聴こえないベートーヴェンは、聴覚の無を通して、人間としての孤立感を抱えていた。それは、まるで周囲が真っ黒に塗り込められたゴヤの絵の世界に似ている。」と…。
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