フォーレとドビュッシー〜艶やかな噂と意外な話〜
ガブリエル・フォーレと、クロード・アシル・ドビュッシーは、共に、フランス近代の作曲家ですが、このお二人、実は、楽譜上の表記の仕方に大きな特徴・違いがあります。
私が大変尊敬し、素晴らしい芸術家・ピアニストである師匠(恩師)からお聞きした、とっておきのお話です!
この作曲家ご両人、実は、大変、女性関係が華やかでしたが、立場上、フォーレはパリ音楽院の院長としての要職にあり、また、思慮深いお人柄だったそうです。(それは、作風にも表れていますね。しかし、甘美で官能的な魅惑的な旋律と和声もまた、作品の特徴です。)フォーレのあまり仲良く無かった奥さんにも、旅先からマメに手紙を書くなどの配慮を怠らなかった様です。
ドビュッシーは、奔放な面があり、ワトーの雅宴画「シテール島への船出」からインスピレーションを受けて作曲された「喜びの島」にも、その一端を伺い知る事が出来ます。
奔放なドビュッシーですが、彼の楽譜は、事細かに何でも記されております。ですので、楽譜から、ドビュッシーがその曲をどう弾いてほしいと思っているのかを読み解く事は、非常にわかりやすく伝わってきます。
しかし、フォーレのほうはというと、必要最小限以外、まったく何も書かれていません。(発想標語などについてです)
ですので、弾く時に、非常にわかりづらい面があります。
フォーレは、師であったサン・サーンスとの長きに渡る往復書簡の保存の仕方でも、大雑把な所があった様です。
これは私の個人的な意見ですが、フランス南西部のパミエ出身のフォーレは、南フランス独特のおおらか(?!ずぼら?)な気っ風も持ち合わせていたのではないか、と推察するこの頃です。
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