2014年3月8日
チェルノブイリの映画
WOWOWで、「故郷よ」というチェルノブイリの原発事故の映画を観ました。
一瞬にして、幸せが崩されてしまう人々。その時の様子と10年後が描かれています。
もうすぐ3月11日。3年前の福島の原発事故の際の、苦々しい日々を痛烈に思い出しました。
普段は、あえて記憶を蘇らせないようにしていますが、本当に、長く続いた嫌な出来事でした。
半径58キロ離れたところに住んでいて、決して、遠いから安全というほどの距離ではなく、いつ収束するともわからず、恐怖に怯えた日々でした。
窓を閉めなくては。外に出たくない。風と雨があれほどいまわしいと思ったのは、あとにも先にも、あの時が一番でしょう。
こうしてブログに書こうとしても、言葉を見つけるのが難しいですが、映画を観ながら、気持ちがわかってしまうのですから、原発の恐怖を、私は充分味わったのだろうと、痛々しい感情の諸々を思い出していました。
短期的にだとしても、避難するかしないかだけでも、人それぞれの考え方があり、水道が止まっていて、水道局や公園に並ぶといっても、身体を守ろうとしたら、外に出たくない心理だってあります。
地震で崩れて、家の境界線がわからなくなったと、長時間外で立ち話をやむなくされている家族。
土の入れ替えを比較的すぐにしたり、崩れた庭は、再生させず全て撤去したりもしました。
目に見えない脅威に神経を尖らせて過ごした2011年。
笑顔の下で、苦痛に耐えていました。
振り返って、よく耐えたと、そんな気持ちから、敢えて、嫌とか恐怖とか苦いとかいう言葉を、書き留めておきたいと思ったのです。
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