2012年9月18日
東誠三さんのベートーヴェン最終回
三春交流館まほらで、5年にわたって繰り広げられた、ピアニスト東誠三さんの、ベートーヴェン・ピアノソナタ全曲演奏会。
最終回は、16日に行われました。30番、31番、32番の後期3大ソナタでした。
私は、思い立って、車を飛ばし三春へ。途中、緑色に心奪われる阿武隈川の橋を渡り、自分の好きな風景に癒されました。
当日券で、最後の32番のソナタと、最後の最後に作曲されたというアンコールのバガテルを聴きました。
東さんの、音楽への真摯な取り組みと、美しい音色、ベートーヴェンが晩年に到達した崇高な境地に、うっとりと、そしてしみじみと、深く音楽に浸りました。
ベートーヴェンが最期に見ていた世界は、決して世俗的なものでなく、現実とかけ離れた永遠の幸福への憧れともいえる世界。
言葉では表しきれませんが、そういったものを、優れた演奏を通して聴けるからこそ、現代において、古典を再現される価値があるのだと思いました。
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