2012年3月1日
トランペットの神様アンドレと、フェリーニの「道」
先月25日に、「トランペットの神様」と呼ばれた、モーリス・アンドレが亡くなられました。
1933年にフランス南西部の炭坑の町アレスで生まれ、炭坑で働きながらアマチュアのトランペット奏者だった父からの手ほどきから始まり、パリ音楽院ではプルミエ・プリを得て卒業。
サックスでいえばマルセル・ミュールと通じる、高音の柔らかさ、音色の流麗な美しさに加えて、ラテン的な天衣無縫さも、天賦のものであったと言われます。あの柔らかさは、全ての楽器に共通する理想すら感じます。
金管に詳しくない私でも、トランペットといえば、空を越えて天まで通りそうな、晴れ渡る様な音のイメージがあります。
又、「楽器を越えて」音楽を奏でる才とでもいいましょうか…。そういったものが、一流の奏者にはありますね。
「楽器を奏でていることさえ、忘れる…」、どんな楽器でも、そういう境地に、私は大変憧れます!
こういう方でさえ「才能は6割、後の4割は努力」と銘を残している位、才能を見極め、努力していく…、という姿勢は、勿論人並み以上のものだったでしょう。
スタッカートの奏法は、「ピアノ」で学んだそうです。
主に、この方の演奏で有名なのは、ハイドンなどの古典派か、もっと前のバロック作品辺りに、真骨頂がみられますが、先日、昔の映画音楽の曲を吹いている映像に出くわしました。
フェデリコ・フェリーニの「道〜La Strada」。大道芸人と、ジェルソミーナの、もの哀しい話ですよね。音楽は「ゴッド・ファーザー」等と同じくニーノ・ロータが作曲しています。
このYouTubeのアンドレの演奏も美しいので、追悼の意を込めて。(「道」の所にリンク貼ってます)
とても残念です。
ですが、彼の演奏は、これからも様々なメディアで多くの人々に愛され続けることでしょう。
敦子先生のレッスンや演奏のように♪
コメントを有難うございます♪
本当に、往年の古き良い音を奏でる音楽家が、一人一人いなくなっていくのは、悲しいですね!でも、これからも、ずっとその演奏は愛されて、受け継がれていきますね!
敦子先生のおかげで、久々に「道」のテーマを聴きました。この映画のラストシーン、ザンパノ(大道芸人)が死んだジェルソミーナのことを懺悔して、海辺で泣くシーンに流れるのですね!思い出しただけでウルウル、大好きな映画です。
アンドレの演奏は、何か心に訴えるものがありますね。
いい演奏、いい映画は何十年たっても人の心に永遠に残って、なお輝き続ける!
何か今日は、敦子さんと感性を共有できてほんとにうれしいです!
きゅう先生
コメント有難うございます!そう〜♪、ザンパノ!先生のおかげで大道芸人の名前を思い出しましたが、無骨なあの人が、無下にして来たジェルソミーナを思い、海で泣き崩れる…。いくら冷たくされても、とぼとぼと着いていったジェルソミーナ(一応、奥さん?みたいな感じで買われたのかな…?!)が、やっと報われるシーンですよね(涙)いい映画ですね。あの女優さんの寂しそうな眼が何とも言えません。
昔の映画って何て良いんでしょう!
私は、「ゴッドファーザー」や「ベニスに死す」は何度観ても飽きず、どちらもイタリアものだし、今はそれ程ではないですが「ニューシネマ…」や「眺めの良い部屋」も好きでした。映画はもっと好きなの一杯ありますが♪今度は、映画のお話しも合いそうですね!!また共有出来て嬉しいです♡
アンドレの音で、このテーマソングを聴けて良かったです♪
うふ、夜な夜な、楽しい会話をありがとうございました(*^^*)