それでも出て来なかった、ラヴェルの本

断捨離しても、いや、片付けしても、以前読まなくなってどこかへやってしまった、ラヴェルの本だけは、見つからなかった…。

本の部屋(笑)にも無かった。。。

フランス近代の作曲家(ドビュッシーとほぼ同時代)のモーリス・ラヴェルの評伝では、弟子のマニュエル・ロザンタール氏の回想録「ラヴェル―その素顔と音楽論」 は、かなり良いと思います。

一番印象に残っているのは、生涯独身を貫いたラヴェルは、晩年、交通事故に遭い、その最期の時に病床に呼び寄せたのは、お手伝いさんだったという事です。

楽壇の人々との華麗な交流などあっても、身の回りの世話をしてくれていたひとが、やはり一番大事だろうな…と、その時、共感したことを鮮明に覚えています。

人工的とか、クリスタルな響きとか形容されるラヴェルの作風の中に、ふと人間的な一面を垣間見るエピソードでした。

他に、猫好きとか、人間としてのラヴェルが描かれている書籍です。

演奏法についてなら、彼の全曲を学ぶ為に、何時間もかけて通い詰めたという、ペルルミュテールの解釈本が、一押しです!

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Filed under: 書評,音楽史 — 12:03 AM
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