2011年3月30日
祖国を後にしたショパンの心情を想う
ワルシャワ蜂起の頃に、友人と2人でワルシャワを後にしたショパンの心情は、いかばかりであったか…考えます。
生涯ずっと書き続けたマズルカは、パリに行っても、ずっと遠い祖国を忘れたくないという気持ちの現われだったのでしょう。
逃れなくては、20歳以降のショパンの傑作の数々は生まれませんでした。
芸術の熟した19世紀のパリに居ながら、不機嫌な気持ちが常に付きまとっていたというショパンの、家族と幸せに過ごした幼年期から青年までの、失ったものの大きさは計り知れないのかもしれません。
性格が合っていた訳ではないというジョルジュ=サンドとの生活は、どこかぽっかり穴が空いている心が満たされなかったとしても、ショパン自身が祖国を離れたことに対して、負っている気持ちがある限り、どうしようもなかったのかもしれませんね…・。
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