認知症予防とピアノ

認知症の介護原則の一つに、「できないことをやらせない」ということがあります。
失われた機能を使おうとすることは、労の割に実が少なく、かえってご本人にとって、失敗体験となり、意欲を低下させる原因になるからです。
むしろ「できること」に目を向け、成功体験を積み重ねていく必要があります。

認知症が比較的進行している場合であっても、
音楽に対する反応性はかなり残っており、心身の活発化、心理や行動の安定などの効果が望まれます。
illust666_thumb

右手と左手を5指別々に動かすピアノは、認知症予防にも効果があると言われております。
しかし、苦手なことを無理にやるのでは逆効果。
少しずつ達成感を得ながら、指だけでなく、音から伝わる情動に耳を傾け、懐かしく耳馴染みのある曲などから弾いていく、または、音楽を聴くという受動的な楽しみを持つことでも、感覚の刺激とリラックス効果により豊かな時間を持つことが出来るでしょう。

認知症の約50%は、アルツハイマー型認知症で、女性に多くみられ、海馬の変性や側頭頭頂葉の機能低下により、記憶障害を中心とした認知機能障害が起こります。
次に多い、血管性認知症は、脳卒中(特に脳梗塞)からの発症が多く、前頭葉の機能低下します。男性に多くみられる傾向にあります。

「老いることは、生きることである。」
どんな場合においても、尊厳のある暮らしを守る・支えることは、人の一生という大きな流れの中で重要なことですね。

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へ
にほんブログ村

ピアノのお習い事のメリットとは、

◆・◆・◆
情操教育と言われているピアノのお習い事には、
・脳の発達に良い(演奏=同時に幾つものことを処理し統合する能力。)
・心を豊かにする(情操。生き生きと心の深部まで満たす)
要は、左脳と右脳のバランスの良い発達を促す、大きな作用があります。
・判断力、忍耐力、継続力も培われることにより、様々な生活の局面を乗り越える力がつきます。

幼い内から、マンツーマンでのレッスンにより自然と身につく、
・マナー教育、 という側面。
 相手を思い遣る心から発し、お互いに心得て心地よく過ごすために必要なもの。
 成熟した品格は、教育と、自ら考える力によって培われるものです。

マズローのいうところの、自己実現の欲求の先にある、
・「真・善・美」に触れる、
   高次の欲求の充足もあります。
piano
                  ◆・◆・◆

先日、マリア・ジョアン・ピリスのピアノで、デュメイの指揮のベートーヴェンの協奏曲4番を聴いて来ました。
ピリスのピアノは、冒頭から語りかけるようにデリケートに表現され、生命の鼓動が脈打つような活気ある演奏に、客席も熱い感動に包まれていました。
ああいった演奏を聴くと、いかに普段意識に上っていない心の次元というのが深くあるのか思い知らされます。

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へ
にほんブログ村