2010年9月8日
上質の時間〜今日の演奏会より
演奏会にて、紡がれる音にじっくりと耳を傾けながら、近い過去、遠い過去、200年位前の作曲家の想念に、思いを馳せる時間が好きです。
今夜、花岡千春先生のピアノ独奏会が東京文化会館である事を、1週間半前に知り、楽しみにしていたのです。
スカルラッティの、美しく流動性のあるソナタの幾つか、ベートーヴェンの変奏曲、シューベルトの楽興の時(全6曲)、ショパンの24の前奏曲でした。
シューベルトの心の独白が、親密に語りかけられる様な、まさに琴線に触れる演奏。
ショパンが、幾度と無く推敲を重ねに重ねた末に生み出された、24の前奏曲。
どちらも、「刹那的な音楽の時、素晴らしい瞬間」が、ちりばめられていました。
幸せな時間だったことは、言うまでもありません。
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