「脱力」を考える
ピアノを習っているお子さんや大人の方は、「脱力」というその言葉から、『全部力を抜いてしまうの?』と考えたりしたこともあるかもしれませんね。
ピアノを弾く時は、お腹や腰で支えつつ(丹田の辺り)、上肢は不必要な力を入れずリラックスするのが理想ですが、肘や、肩の力を抜くこと(これが必須)、手首は前腕の高さが保てる程度に「支える」ことが大事です。
1の指、5の指をしっかりさせて、手首と前腕は、一定の高さを保たなければなりません。といっても、ガチガチにならない様、指の行く方向には、どこにでもついて行ける自由な腕の状態でなければいけませんね!
×よく、手首が鍵盤の辺りに下にぶら下がっていたり、鍵盤に掌をつけてしまう小さなお子さんを目にします。
×音を出す度に、手首を上下にカクンカクンさせるのは、音がつながらなくなりますので、やめましょう。
それから、なかなか身につけにくそうにしているのが、「キーを押す時は、力を入れるが(といっても、絶対に鍵盤から離れた所から、打ち付けてはいけません!)押さえている間は、肘や手首の力をすぐに抜く事です。離した時は、勿論抜きます
×指そのものは、付け根から指先においては、ふにゃふにゃではいけません。
上肢は、ある程度、鍵盤との距離感を持ったほうが、良いでしょう。
×肩が前に出た状態や、肘の角度が90度になったりするのも窮屈な状態で弾く事になりますので、注意しなければなりませんね。
×いつもは良い姿勢なのに、譜読みのときに妙に姿勢が悪いのも、気をつけた方が良い(習慣化される前に)ことのひとつです。
こういったことは、すぐに身につくものでも無く、又、最初に癖がついてしまうと、直すのに長い期間を要します。
いつも、ピアノに向かう時は、こういったことにも「意識」を向けて練習することが、難しい曲を弾く事よりも重要です!
(ですが、ダンスが足形を見たってさっぱりわからないのと同じく、身体の使い方に関しては、実際にレッスンで直し直しやっていくしかないのですが、お家での練習時も、意識が無意識に変わる位、意識してみましょう)
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