いつまでもお元気でいらして頂きたい恩師

11月15日。
音大受験の時にお世話になった恩師、奥田先生の演奏会を聴きに参りました。
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※実際に、その後、長年レッスンを受けた師匠は、森原先生と仰いまして、私が昨年度、再度、別科にて武蔵野音大にお世話になった際にもご担当下さった別の恩師です。

その頃、奥田先生は、もうご退官され名誉教授におなりになっていらっしゃいましたが、土曜日に、お孫さんを大学の音楽教室にお連れになっていらしたので、学生ホールなどで、何度もお目にかかり、先生のお宅にも数回お邪魔させて頂きました。

20年近くもの間、器楽学科長という(有鍵楽器・管・弦・打楽器、全ての器楽の先生方を束ねられる長)重責を担われ、大学の附属音楽教室の主管もされていらっしゃいました。2年前には、叙勲もお受けになられました。

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ピアノ科が一学年500人在籍していた時代ですから、それは素晴らしい音大時代でした。
責任感のお強さ、深い愛校心、公平で面倒見の良い姉御肌気質をお持ちで、和の心を尊ぶ素晴らしいリーダーシップで多くの方々に慕われる奥田先生には、お声をかけて頂くだけで、深い安心感を得た私でした。

今年になってご無沙汰致しておりましたが、いつも11月に短いプログラムで、ソロの曲を発表されていらしたので、先日、おうかがいしてきたのです。
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プログラムは、日本の歌の連弾もありましたが、
ソロでは、ショパンのマズルカより、op33-4、op7-1、op7-2。
ワルツより、op69-1、op34-3。

男性的ですらあるマズルカの大胆な表現、パッションがお身体から溢れ出てくるような、生気に満ちた演奏でした。

会場のマイクが客席の補聴器に反応してしまうアクシデントがあったにもかかわらず、大変集中され、暗譜も演奏も一糸乱れぬ集中力で音楽に没入され、先生の本質的なお強さを感じました。

「(補聴器のお客様も)付けて、聴きたいと思われたのでしょうから。」という寛大なお優しいお心!

曲中、特にマズルカop33-4は、ショパンがサンドと出逢ったころに書かれ、印象的なテーマと充実した内容の、マズルカの代表的な作品の一つで、大変楽しみにしていました。

高校生の時に、地元の先生と、私の父と、同門の友達と一緒に、初めて先生のお宅にお伺いした日のことが懐かしく思い出されます。

そして入った、幼い頃から志望していた大学で、私にとっては最高の4年間が送れたわけです。

本当に感謝の念に堪えません。

私の大切な先生方、HPのプロフィールには実名で載せさせて頂いておりますが、ブログには、イニシャル等で記載させて頂いておりました。しかし、音楽の道を開いて下さった大事なルーツであり、この度は実名とさせて頂きました。

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Filed under: リサイタル,大学時代の思い出 — 9:28 PM
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