「ピアノの先生」という仕事

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甲府に居る間に、一度は観たかった信玄公祭りに行って来ました!
今年の武田信玄役は、片岡鶴太郎さん。眼光鋭く、プロの存在感。

さて、本題♪
かつて「ピアノの先生」という職業に、没頭していた私。
今は、少し遠くから眺めています
いずれ郡山に戻ったら、ピアノ教室を再開しようか…と思う反面、これまでのように、全身で没入出来ない何かがあります

郡山は、音楽都市を謳っている通り、至る所で(特に、部活動に力を入れる県でもあり)音楽の部活のコンクール「金賞」とか、PTNAのグランプリ受賞など、若者達が音楽面でも活躍しています。

特に、部活動に言及すると、越境してまで入学希望者が大勢いる公立中学での学習面や音楽活動など、所属する学生達、保護者様共々にとって、大変誇りの持てる内容なのだと思います。
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しかし、コンクール。
良い面も勿論あるのでしょう。
でも、競争心と向上心は、根本の目的を助長もするが、見失いもする諸刃の剣ともなると、私は思っています。
特に「誇り」。
「一生かけても、完成には至らない」という芸術において、
まだ若い中学生や、高校生、今は小学生さえも、「コンクールでうちの学校は何賞だった」ということが、誇りの源となってしまうことは、音楽の長い道のりに大切な「謙虚さ」を、時に忘れてしまうのではないか。

人生の最初の頃に、そのように捉えてしまったら、
音楽そのものを、聴いたり奏でたりする、純粋な喜びを、もしかしたら知らないままになる子がいるんじゃないかな、と思ったりします。
「上手くなりたい!」「解りたい」という気持ちを持つことと、勝つこと選ばれることが、本末転倒になってはいないだろうか。
だからこそ、市を挙げて煽るっていうのは、あまり好ましいことばかりとは感じないのです。
誇りが奢りになってしまう時、基礎を見つめ直すことが、自分で出来るかな。
イマジネーション豊かなものは、育っているかな
お家で、外で、本当に好きで、音楽を聴くことのあるご家庭はどの位でしょうか

県の中のことばかりではなく、全体的に、今コンクールは盛況ですし、そういうことに乗ることに対応することも、お習いされる方々のご要望でもあるのは確かです。
でも、なぜかそこに、私自身の音楽に持つイメージとは、違ったものを感じています。
もっと心の力の抜けたもの…

ベートーヴェンが弾きたい、ショパンが弾きたい、ドビュッシーの何々が好き!、と、心から好きなものを持っていてぶつけてくれる方に、そこから繋がる、芸術の話をして行きたいです。

今後、またピアノ教室経営ということで、やっていくとすれば、納得の出来る答えはまだ見えて来てはいませんが、ちょっと辛口を綴った、今日のBlogです

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武田24将率いる甲州軍団の出陣行列のトリ、鶴太郎信玄公
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夜桜の舞鶴城公園での帰陣式

Filed under: ピアノ教育,地域の話題,考える人 — 5:38 AM
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2 Comments »
  1. こんにちは、ご無沙汰しています。
    ペルル先生のブログ、やっぱりとても好きです♡
    吉野も美しいですね…

    コメント by otsuki — 2015年4月21日 12:29 PM
  2. otsuki先生

    こんにちは!ご無沙汰いたしております(*^^*)
    どうも有難うございます♡♡
    何か、もやもやが、この日は形(文)に少しまとまったものの、まだまだ迷いの日々です〜☆
    先生の、目黒川のお写真、とても綺麗でしたね!

    コメント by ペルル — 2015年4月21日 3:41 PM
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