巣立った生徒さんと、父の日に向けて(長文です)
このサイトを立ち上げてから、私は、今までに巣立った生徒さんとの連絡の機会を持ちました。
・音大を出たてほやほやの講師の頃出会った、当時年長さんのちゃん。今では、大学3年生幼い頃から自分の目標をしっかり持っている女の子でした。私は彼女の幼い頃の夢を今でもはっきり覚えています。巣立つ時に、「先生と10年間、毎週会っていたんだね(ですね)〜」と、感慨をこめて言ってくれた言葉は忘れません。その彼女、なんと5、6年間もレッスンを離れていても、語学のホームステイ先のドイツで、(最後の発表会で弾いた)幻想即興曲を覚えていて披露出来たそうです私は、その話を聞いてどんなに嬉しかった事か!
・難曲のラフマニノフのプレリュードを最後に、卒業したちゃん。高校生の今でも、私に会いに家に遊びに来てくれて、活き活きとした様子を見せてくれます!小学生の頃から可愛い声とうらはらに内面は大人で、どことなく気が合って、随分色んな話をして来ました音楽性豊かで、理解力抜群の彼女と、会話とレッスンは弾み、10年間のレッスン終了時には、「寂しくなるね〜(私もです〜)」と言い合ったものでした。
・昨年度末に巣立った、中学生のちゃん。今でも、部活や塾の合間に、2日に1回はピアノを弾いているとのお母様からの嬉しいお便りを頂きました
・成人式まで毎年の様に、お盆かお正月明けには、友達を引き連れて顔を見せに来てくれた君。嬉しかったな!ピアノの腕もスポーツも卓越していたけれど、今は工学を学んでいます。最後に話した時はすっかり大人びていて当惑してしまいました
・引っ越しても、毎年年賀状で近況を知らせてくれる君。大学受験まで、ピアノを続けていたそうですそれもかなりの名曲に挑戦していた様子
私は、それらがとても嬉しい事です
実は、私は彼らが巣立つ一年位前から、いやもっと前から、ひっそりとある計画を立てます。レッスンを離れても、自分である程度、曲がまとめられる様に、音楽的なある程度の自立をはかれる様に。その子に合ったレパートリーを、ギフトとしてそっと与えてあげたい。と、願いを込めてレッスンしています。
今日は父の日。
私がその昔、音大を受験したい事を告げた時、父は、家の近くの大きな池を一周して悩みの散歩をしたそう。。。戻って来て「よし、やりなさい。」と言ってくれたっけ。『音楽(ピアノ)が、ずっ〜と側にいて、寂しく無い様に』との想いを込めた言葉をかけてくれました。それは今でも宝物です。私は、その事に感謝しています。
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