「生徒がやめない!ピアノ教室」「絶対成功する!ピアノ発表会」

ずっと気になっていた2冊を読み終えました。
益子祥子先生の本「生徒がやめない!ピアノ教室」は、ちょうど発表会の準備に追われていた頃に発行されたため、すごく話題になっていたのに、読了することが出来ないでいたのです。

熊谷麻里先生の「絶対成功する!ピアノ発表会」は、6月下旬のご出版、私はこの度の決断に悶々としていた時期です。

ピアノ教育の現場にいる今の内に、ぜひとも読んで、大切なことをつかみたかった私。この2日、一気に読みましたbook.gif

根底から感じる、生徒さん達やピアノ教育にかける愛heart02.gif
本当に愛情に溢れていて、心から感動せずにはいられません。

どちらの書籍も、先生方が、ピアノ教室を立ち上げられた頃のことから記されてあり、私も、万感の想いを込めて、自分が教室を始めた頃のことに重ねたり、これからいつか再開する時を想像したりしながら、高鳴る気持ちで読みましたhouse.gif

祥子先生の本で、一番吸い込まれた箇所は、意外な箇所…、それは、反抗期の生徒さんに、先生が、真っ向から向き合い、態度を指摘なさり、悪いところは悪いと叱った場面でした。

いつもは、太陽のように、人を包み込む笑顔に溢れた祥子先生。
しかし、真剣に、どんな時期にある生徒さんにも、手を放すことなく対峙し、良い方向へ導き見守る姿に、深く共感し賛同しました。

「子供達が、ピアノを習えるってことは、決して当たり前のことではない。」
「お父様がお仕事して、お月謝を持たせて下さって、通ってきていることを忘れてはいけない。」と諭されたと言います。

私は、ここを読み、ずっと心にひっかかっていたものが、すっと腑に落ちたのを感じました。

私も思うのです。
今は、お習い事も多く、決してピアノが中心ではなくとも、それでも、ピアノを長く続ける方はあとを絶ちません。
私が子供のころは、習いたくても、習えない子がいました。徒歩中心だったから、習いたい先生に出会えない場合もありました。
お習い事が多いという事は、今の時代、送り迎えの手間も多いということ。
貴重なお月謝と、そうした労力をかけて、お子さん達の成長を見守る、ご両親の姿を忘れないでほしいと、子供さんたちに願っています。

「「ピアノ教室」のように、毎週接し、長く人と人とが繋がり成長できる場所は、他ではなかなかありません。」この箇所も心から実感します。


熊谷麻里先生の本は、先に発売されていたこちらの本「ピアノ発表会10の実例」(祥子先生や、10名の先生の発表会がご掲載。)でも、発表会進行のテンポ感の良さが、とても伝わって来ましたが、「絶対成功する!ピアノ発表会」(冒頭の写真)では、もっと細かくわかりやすくご説明下さっています。

様々に凝らされた工夫!けれども、生徒さん達の「当日のより良い演奏」が一番肝心だと仰る、真っ当なお考えに頷きながら、こんな楽しい発表会に、子供の頃出てみたかったなあと、企画・演出の様子に感銘を受けながら読み進めました。
熊谷先生が、親子連弾をなさっているお写真にも、心を打たれました。
当日のスケジュール例など、巻末の資料も素晴らしく、実践的にとても参考になる書籍でした。

「保護者さまは、最大の協力者」という言葉にも、一人一人、私の教室の保護者さまを思い浮かべながら、胸が熱くなりました。

先輩先生方の結晶のようなご著書、折に触れ読み返したい、ずっと大切にしたい2冊です。

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Filed under: ピアノ教育, — 6:41 AM
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