2012年7月1日
「あなたに逢いたくて」松田聖子さんが語る、人生最後に聴きたい曲
数週間前、松田聖子さんの、再々婚祝いの音楽番組で、「人生で大切な10曲」を語られていました。
「音楽との出会い」「憧れ」「30代での自分探し」「親としての自分」など、節目による項目がありましたが、とりわけ深く心に刻まれたのは、「人生最後に聴きたい曲」でした。
聖子さんは、ご自身が作詞なさった「あなたに逢いたくて」を、最後に聴きたいと仰いました。
リリースされた当初の映像と、数年隔てて歌われたものを比較してみましたが、歌唱の深みが全く違いました。
後のものは、よりゴージャスな幅がありました。
同じ歌詞とメロディー、同じ歌手が歌っても、全く違う。
人生での経験が、節回しひとつに大きく影響を与え、深い情感が増える程に、心と音楽も密接に繋がって来ますね。
聖子さんの場合も、「あなたに逢いたくて」を作った時の「あなた」と、その後に歌われる「あなた」は、もしかして違う方かもしれないし、同じ方かもしれない…それはわかりませんが、結局は、自分の大切な愛情という意味では同じなのかもしれません。
歌人、岡本かの子さん(岡本太郎氏の母)の和歌を思い起こしました。
「年々に、わが悲しみは深くして、いよよ華やぐ命なりけり」
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