ラヴェルのソナチネで、〆のレッスン〜スイーツ打ち上げ?
GW初日の今日、現レッスン室での最後のレッスン日となりました。
久しぶりに快晴で、窓から見る景色も気持ちの良い土曜でした。
今日が初めての、新しく入会された生徒さんもいて、賑やかな時間が流れる中、何とはなく私の心が晴れないのを、最初は『このお天気に、ずっと部屋の中』のせいなのかと思っていました。
夕方、高校生がラヴェルのソナチネを弾いていた時に、その訳がわかりました。
「3楽章は、こんな感じなの♪」と、ペルルミュテールのCDを流しながら、
『この曲は、そんなに寂しい曲だったっけ?』と、訝しく思いながら、目が霞んでしまったのです。
私は、マスクで幸い、目の潤みはごまかすことが出来(た様に思う)ましたが、2008年にレッスン室を改装した当初の事が、一瞬蘇ったのです。
それは夏で、9月の発表会の講師演奏に向けて、ポニョなどのジブリの曲や、情熱的な、砂の器の「宿命」などを、フルートとのデュオの合わせをした事、その日は、前日に違うプログラムでの本番が続いたことなど、本当に瞬時にして映像化した記憶が、脳裏を過りました。
その後の数々のレッスン室でのドラマ、喜び、出逢いと別れ…。
幾ら、しめっぽい感情は排除してレッスンしていても、私も最後に、人らしい感情と共に、このレッスン室とのお別れが出来た様で、ホッとしました。
(そういえば、ラヴェルには「高雅で感傷的なワルツ」という曲がありますね!)
一見、感情を隠した「人工的、クリスタル」と表現されるラヴェルの曲で、感傷が込み上げて来たのが皮肉です!
楽譜棚の中も、一切手を付けず、普段通りの配置のまま今日を迎えました。
コンクール用紙の記入の説明などあったので、今日の最後を飾るレッスンに当たった生徒さんと、近くのオープンカフェで、スイーツを頂きながら、打ち上げ〜(!?)
高校生の生徒さんは、大分、学校の予習の仕方を工夫し、ピアノの練習時間を確保出来る様になりました。
今日は4曲、しっかり練習して来ました。
いつもは夜までの土曜レッスン。
今日はたまたま割と早かったのです。
生後55日目のブルドッグの赤ちゃんがいました♪
甘えん坊でした(笑)
5月2週目から、新しいレッスン室でお待ちしております!
敦子先生
様々な思いの詰まった教室とのお別れは、さぞやお辛かった事とお察し致します。
私ごときが先生の心中をうんぬん言えるはずもございませんが、人は大切なものを一つ失う度に、一つ成長できると聞いたことがあります。
新しい教室では人として深みを増した先生のレッスンに、生徒さんたちもさぞや驚かれる事でしょう。
先生の未来にエールをお送り致します!
菜野さん
お心の込もった励ましのコメントを有難うございます!
とても辛かったので、病気ばかりして(風邪も、水疱瘡もそれでなんじゃないかと、大学生の生徒さんが心配してくれました♪)、現実から目をそむけたままここまで来てしまった、という感じです。。
でも、仰る通り、「何かを失う度に成長する」は、私もその通りだと思います!
ですから、新しいレッスン室では、今よりパワーアップしたレッスンが出来ると確信しています(*^^*)
だって、私は、すごく落ち込んでいた時に、「絶対、今よりもっと良いピアノの先生になりたい」と誓ったんですもの♪深み…、前から有ると思ってたんだけどな…(爆!)
いつも、ありがとうね♪
ペルル先生、こんばんわ。
最近の先生のブログを感慨深く読ませて
頂いています。
とっても素敵なレッスン室にお別れされるのですね。
何回か、ブログにアップされたお写真を見せて頂いていますが、先生のイメージ通りの華やかでおしゃれな
レッスン室ですね。
私も、何回も転居していますので、とてもお気持ちがわかります。私は生徒さんとのお別れも一緒でした。
震災という大変な状況の中、一つひとつ乗り越えられていらして、最後のお辛い作業ですね。
でもきっと、新しいレッスン室も先生の素敵なセンスで生徒さん達の大切なオアシスになることと思います。
体調も良くないとの事、どうかご無理せずお引っ越しの準備をなさってくださいね。
知子先生
今晩は!お心の込もったコメントを有難うございました!
ご返信が遅くなりまして申し訳ございません。
震災の影響で、坂道沿いの、家の近所は、何軒も軒並み取り壊します。地盤がゆるくて…。ブログ本文では、いつもその事ははっきり書かず、コメント欄では本音を書くのが私流(^^:)なのかもしれませんが、どうしても、本文でそのワードを出す勇気が出ません(^^)
それでも、読んで下さっている方々が、状況をわかって下さって、こうしてお励ましのコメントを頂ける事を、私とっても有難く嬉しく思っているのです!
知子先生は、海外に居らした時もおありとか!
何度もご転居で、生徒さんともお別れ…、その度にお辛く寂しい思いをなさった事でしょうね。
(私も、子供時代、転校ばかりしていて、お気持ちがわかる所があります)
けれども、きっと、海外にも日本にも、先生の教え子さん達が、今も、知子先生との日々を、しっかり心に刻んで、教えを活かしてご成長されたことでしょう!素晴らしく、素敵なことですね!
そうなんです、震災の中で一つ一つ乗り越えてきた、最後の仕上げともいうべき引っ越し。。これが難なく乗り越えられれば、大概の事はなんとかなる様な気がしています(TT)
おかげ様で、長引いた風邪もほぼ回復し、あとは、一気に箱詰めをがんばります!2日にはまず、ピアノを運送となります。
先生の仰る様な「オアシス」となれるレッスン室を目指しますね♪
有難うございました!!(*^^*)