2011年12月3日
寒い朝、「雪の上の足跡」をふと思う
本格的に寒くなって参りましたね。
先週、スタッドレスタイヤに替えました。
今朝は冷たい雨が降っていて、ドビュッシーの前奏曲第1集の「雪の上の足跡」を思いおこし、ピアノに向かいました。とぼとぼと、寂しい静謐な曲です。
大学の時に、前の時間の方のレッスンで、何かの説明で突然、先生がこの曲を例にお弾きになり、ふと、後ろの椅子で待っていた私を振り返り「貴女、この曲は何か知ってる?」と仰り、咄嗟に、ドビュッシーのプレリュードまでしか答えられなかったように思います。
色んな曲に興味を持つ様にして下さった先生のおかげで、その後は、ピアノ曲でも他ジャンルでも、曲には詳しくなっていきました。
今朝、結局弾いたのは、同じプレリュードの中の、「亜麻色の髪の乙女」でした。
冒頭の、髪のうねりの様な、風になびく様な所、とても綺麗なテーマですね。
髪と言えば、ドビュッシーならオペラ「ペレアスとメリザンド」の、あまりにも長いメリザンドの髪を、想起させられます。「髪」が、記号として大きな役割を持つ、不思議なオペラ。。
うねうねと絡み付くようなモティーフは、あの時期の、アール・ヌーヴォーの影響がみられ、古き良き時代にちょっと憧れました。
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