2011年9月10日
ベートーヴェンに熱くなる
ピアノ歴を長くお持ちの方が、ご入会されました。
リストの他、ベートーヴェンの「テンペスト」終楽章をお持ち下さいました。
同年代の方でしたので、昔のドラマに「赤い激流」とか「少女に何が起こったか」で、こういう音楽が使われていたのを、ご存知かもしれません。
それは全くさておき…、真摯な素敵な演奏でした。
やはり私は、ベートーヴェンに血が騒ぐらしく、(時間をオーバーして)レッスンしながらも、テンペストに、新たな発見を幾つもしてしまい、通してお聴きした後は、かなり止めながら、色々ご提案させて頂きました。
1802年に作曲された「テンペスト(嵐)」。それはまさしく「ハイリゲンシュタットの遺書」の年です。
その後の傑作の森を控えたこの曲は、執拗な音形を繰り返しながらも、途中から、自分を励まして乗り越える力強いエネルギーを強く感じます。
少し弾いただけでも、強さを与えてくれるベートーヴェン、やはりこの不屈の精神は、あの口を真一文字に結んだデスマスクのお顔に現れているかの様!
多少、熱くなって弾いた(私はレッスンで、よく、弾きます。)体験レッスン。
「凄い高度な…、目から鱗でした!とても楽しかったです。」と仰って頂けて、こちらこそ楽しかったので、これからが益々たのしみです!一緒に頑張りましょう。
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