「フェルメールからのラブレター展」
京都市美術館で10/16まで開催されている「フェルメールからのラブレター展」に、京都市のS先生と行って参りました。(ちなみに、東京ではBunkamuraで12/23〜開催されるみたいです。)
バッハの生誕より10年前に世を去ったオランダの画家フェルメールの作品は、3点のみの貴重な展示。そこに行き着くまでに、積み重ねられた系譜を観るかのごとく様々な作家の絵が展示してありました。
しっとりとした撫子の花の様なS先生とは初対面だったのですが、フェルメールの作品の部屋に辿り着くまでに、殆どコミュニケーションを深めてしまいました。
そう、この展覧会に集められた17世紀オランダ絵画のキーワードは「コミュニケーション」なのです。
人々のやりとり、しぐさ、視線、表情、家族の絆、職業上のコミュニケーション、そして、手紙を通したコミュニケーションです。フェルメール以外の作家達も、それはオランダ絵画らしく精緻に描かれていましたが、フェルメールを観てしまうと、比較にならない程、桁外れに才能が全く違うことに驚嘆しました。余談ですが、フェルメール自身の署名の筆跡も飾られてあったのですが、素晴らしく芸術的な筆致でした。
この記事冒頭↑の黄色いコートの女性(クリック拡大)は、「手紙を書く女」。大事な手紙を書いている所をこちらに見られちゃった…という様な恥じらいが見てとれますね。実際に観ると、ほんとに精緻で色使いといい光の当たり方といい、神々しくて圧倒されました。表情の柔和さが、こんなにも絵画で表されるものかと、しばらく我を忘れました。
「手紙を読む青衣の女」この幸せそうな妊婦さん(!?)は、手紙を大切そうに握りしめています。この青い顔料(ウルトラマリンブルー)も展示してあったのですが、大変鮮やかなブルーでした。この頃、手紙が届くのは、ヨーロッパ内では数ヶ月、アジアで2年だったそうで、待ちに待った手紙であったことでしょう。
「手紙を書く女と召使い」は、必死に手紙を書く女主人を、かなり(辟易して)忍耐強く待つ召使いの様子が、目につきますね。
美術部に所属していらしたS先生とご一緒出来たので、側で、色々な深い解釈をお聴きすることが出来、展覧会をより味わい深く楽しむことができたことに感謝致しております。
その後は、出町柳の素晴らしい料亭に連れて行って下さり、京の雅な和のお食事を、おずおずと堪能させて頂きました!
舌がとろけそうに美味しい味の芸術、画像は一部なんです!
レッスンのお時間前に、この様な素晴らしい時間をご一緒に過ごさせて頂きまして、S先生に、深謝申し上げます!
初めまして、いつもツイッター読ませてもらっています。私はフェルメールの絵画が大好きで、今回京都に来てるというので来月中には上京して見に行こうと思っています。ブログで一足お先に見ることが出来てよかったです。「手紙を読む青衣の女」フェルメールブルーの顔料が痛んでいて今回修復して青がよみがえったとか。。。早くみたい♪
はじめまして!コメントを有難うございます(*^^*)
フェルメール展に行かれるのですね!ぜひ楽しんでいらして下さいね♪
顔料は、かなり傷んでいた様でしたが、見事なまでに鮮やかに修復されておりました(^^)
フェルメールと言えば、以前、「真珠の首飾りの女」を確かスカーレット・ヨハンソンが演じた映画も、なんだか強烈に印象に残っていますが、今回の展覧会で、新たな貌を見た…といいますか、凄さを改めて認識した貴重な経験になりました!
又又、コメントします。
昨夜、NHKBSで「真珠の耳飾りの少女」を写真家の篠山紀信さんがモデルを使って瞳の謎にせまる様子が放映されていました。
2年前に東京で開催されたフェルメール展にはこの「真珠・・・」はなく「ヴァージナルの前に座る女」を見ました。本物かどうかいろいろ言われてたけど価格として30憶とか凄いです。
フェルメールの作品はいろんな場所に散らばっていてそれを身にいくツアーもあるとか。優雅だな~~
昨夜、そういう番組が放映されていたのですね!観たかったです^^
30億のお話しも、凄い…ですね。気が遠くなりそうです!
フェルメールは、人気がありますよね。世界の色んな場所に点在されている美術館ツアー、素敵ですね。
コメントありがとうございました。