クラプトンの音に酔いしれる
先日、レッスンの時に、生徒さんに「ニューオリンズ・ブルース」という曲を紹介していたら、ふと、エリック・クラプトンの曲に出てきそうなコード進行があり、あらら♪と痺れ、その日以来、家にあったクラプトンのCDを引っ張り出して聴いていました。
今朝は5弱の地震もあり、数日前から新潟も河川の氾濫で、保養に行けないので、ひたすらのんびり過ごす日曜日です。
この「保養」というのは、案外重要で、やはりクーラーの風ではなく、外の温かい(熱い)風を思い切り吸い込めるのが、どんなに身体に良いかと痛感しています。
いくらほこりを立てない様にぬらして掃除をし、換気もその時は一応きちんとしても、クーラーの風や諸々、アレルギーっぽく咳込んだりしていたのが、スっと治ったからです。けれども、最近の気候は、気温に関しては過ごしやすいと感じています。
ブルースの話に戻りますが、クラプトンで好きな曲は、「ティアーズ・イン・へブン」、「いとしのレイラ」(アンプラグド)、「チェンジ・ザ・ワールド」(これが、先述のギロックのコードと似ている箇所があった)、「ワンダフル・トゥナイト」など全くの有名どころばかりで、全然通じゃないのですが、これまたハマってしまいました。
ほこりくさいブルースのリズムや、ソフィスティケートされたものなど、同じブルースでも様々な曲の作り方があるんだなと思って聴いていました。
小さい息子さんが事故で亡くなった後に書かれた、「ティアーズ・イン・へブン」は、その悲しみが昇華され、澄んだ優しさに満ちた歌い出しと、ささやく様な声や、ナイロン弦の儚げな柔らかい音で奏されるギターが、何とも言えない天国的な、浄化された哀悼の意が込められた美しい曲でした。歌詞も素晴らしいです。
「レイラ」は、ライブ録音だった様で、イントロの開始と共に歓声が聞こえ、聴いているほうの気持ちが昂まった所で、ちょっと上っ調子のクラプトンの声が現れ、そこがまた格好いいのです!メロディーに絡み付く様なキーボードの旋律や、寄り添う様なコーラス、間奏は魅せ場があり、はっきりしていて好きです。「チェンジ・ザ・ワールド」と共に、リズムにブルース色が強いです。
「チェンジ・ザ・ワールド」、私は、クラプトンの声が結構好きですが、ここで出てくる高音の出し方もソフトでいいですね。同じフレーズでも、同じ事はしないのは、クラシックとジャンルは違えど同様なんですね。これだけは楽譜を持っていたので、弾いてみましたが、ブルースをピアノでって、間が持たずしっくりは来なくて残念!
ジョージ・ハリスンとクラプトンの前妻パティが、パーティーに出かける前に身支度するのを待つ間に作られたバラード「ワンダフル・トゥナイト」は、素晴らしい今宵について歌っているのに、歌い出しが気だるく抑制され、テンポもかなり遅いので張りがなく聴こえてしまうのがなんですが、それ故に、甘くて格別な「泣きのギター」が、引き立っているのかもしれません。歌に入る直前のコードの進行も素敵ですね。前奏では情緒を表し、歌では物語を語る、その間の一瞬の間で、音の世界を開いて変化させている様に聴こえます。
(そうだ、ジョージ・ハリスンと言えば、「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」も良いですね!)
ブルースというジャンルに対する愛情が、一貫して活動の軸となっているのを感じ、好きなものを追求するのは大事なんだなと思いました。
書く練習として(長々すみません^^:)、クラシック以外の音楽について書いてみましたが、難しい・・・ですね、音楽について書くことは。
クラプトンを聴くなら、気分としては、スコッチが飲みたくなります。
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