それぞれの、そのとき…

地震の起きた時、それぞれの場所で、一人ひとりの方が、様々にあの震災を体験されていたことでしょう…

その時私は、幼稚園児さん兄妹二人のレッスン中でした。
ピアノの足を確認しながら、しばらくピアノの下に隠れて頂いた後、暖かく着込ませ外ばきに変えて、様子を見ながら玄関で一緒に待機し、その後、外の様子を見ながら、クッション持って荒池公園のなにもない真ん中に避難していました。もう一度行ったときは親御さんに行き場所を張り紙をしていきました。
生徒さんは、取り乱すこと無く、無事16時前にお母様の元にお帰し出来た時は安堵しました。電話は一切つながらなくなっていました。
それまで、外では、向かいの家の塀や門の倒壊、自分の所の駐車場のコンクリートは、ボコボコに地割れし、異様な吹雪で、天井の様子が安全な玄関で待機してもらうものの、なかなか外に出るのがよいとも思えない時間を過ごしました。

なにより生徒さんの安全が最優先ですので、冷静に一刻一刻を間違いのない判断をしなければ、と、顔は笑顔などみせつつも、そのごのその子たちの気持ちの後遺症にもならないように必死でした。

レッスン室は、一番無事だった場所で、建てつけの本棚からは、奇跡的にあまり落ちずに、ピアノは一台は前方に動きましたが、大事には至りませんでした。(他の部屋等のひどさに至っては、改めて)

なによりも、その時にレッスン室にいた生徒さん達が、被災後、避難なさった後も無事元気にしていると、お母さまからのちに伺い、ホッとしています。

その後、レッスンがしばらくお休みの連絡で生徒さん達全員が、無事であることを、メールや、電話で確認しながら、無事を喜び合いそれぞれの状況など話し合えたのは、電話がつながるようになったり、一段落してからのことでした。

Filed under: 震災 — 9:28 PM
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2 Comments »
  1. 大地震の時のレッスン、小さな生徒さん達を守り抜いたペルル先生はすばらしいです。

    「非常時に笑顔で対応」は、小さな子供達にとって、どんなに安心できることでしょう!

    その後も生徒さん達がトラウマにならず、元気でいるのも、先生の落ち着いた行動のおかげですよ。

    私も災害時のレッスンの心得として参考にさせていただきます。

    コメント by ちか — 2011年3月24日 9:54 PM
  2. うわん( ´ ▽ ` )ちか先生、有難うございます!
    心得なんて…そんな、そんな♡

    でも、ピアノの下で、揺れが長引いて恐怖で泣きそうになった二人に、「大丈夫( T_T)\(^-^ )みんな今、こわいんだよ!だから、泣かないで、がんばるんだよ、ね!」と話したら、よく理解してくれて、良い子達でした。公園に移動するときも、急の地割れで足がすくわれないようにとか、何か飛んで来たら頭押さえて、命が一番大事なんだよとか、必死で言っている私の声をちゃんと良く聞いていてくれて、兄妹ともえらかったんです!いつかその事も書きたいです☆

    先生の、その時…も、お聞きしたいです。

    コメント by いけだあつこ — 2011年3月24日 11:45 PM
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