「伊砂利彦回顧展」記念コンサート:青柳いづみこさん
ピアニストで文筆家の青柳いづみこさんの、福島県立美術館にての「追悼・伊砂利彦回顧展」の記念コンサート、「音とかたちの出会い」に行って来ました。
青柳いづみこさんが福島においでになるとあっては、是非聴きたいという一心でしたが、型絵染め作家の故・伊砂利彦さんによる、ドビュッシーのプレリュード第一集・第二集全24曲を、それぞれ一枚ずつ和紙に型絵染めされたイメージの、なんとも言えない抽象的な世界が、青柳さんのドビュッシーの演奏と相まって見事な調和が作り出されていました。伊砂さんの生前にお二人はご親交を持たれていらして、この度の演奏会が実現されたとの事です。(最近のご著書の装丁にも、氏の絵が!)
ドビュッシー研究の第一人者でいらっしゃる青柳いづみこさんの素晴らしい演奏と、造詣の深いお話しが、常設展のチケットで伺えるというのには驚きました。
第一集6曲目の「雪の上の足跡」の孤独な寂寥感と、伊砂氏の、あたかもとぼとぼとした足跡の様な模様…、第8曲の「亜麻色の髪の乙女」は、なびいた髪の毛の模様、第9曲「とだえたセレナード」と、途中から自由にはみ出していく型絵染めの模様のマッチ。伊砂氏の作品に囲まれての演奏は、まさに「音とかたち」のコラボでした。
終演後は、ティーパーティーが開かれ、私は幸運なことに、お話しをすることが出来、しばしお隣に座らせて頂くことも出来ました!貴重なお写真もあるのですが、大切に仕舞わせて頂こうと思います♪
永井荷風氏や、井伏鱒二氏ら文士のお名前がぽんぽん飛出し、古き良き時代の文壇の香りまで運んでおいででした。
…一筆描きの様な珠玉の曲集と、同様に、一筆描きの様な模様の数々に、改めて、芸術家の着想とは、かくも豊かなものなのかと、感じ入る午後でした。
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回顧展に演奏会と2重においしいコラボだったんですね。こういうの大好きですよ、行きたかったです。
福島県立美術館の企画、すばらしいです。
ツーショットのお写真、こんど見せてくださいね!
ともみ先生、コメントありがとうございます♪
風邪でダウンしており、ご返信が遅くなってすみません。
そうなんです。演奏も一時間半のプログラムでしたから、聴き応え充分で、会場も溢れんばかりの人(大袈裟でなく…)だったんですよ!伊砂氏の作品は、お着物にもなっていて、素敵でした☆