2010年12月2日
発表会で憧れの存在は必要か
発表会…って、まだ始めたての生徒さんたちは、少し上の学年のお姉さん(お兄さん)や、もっとずっと上の、上手な演奏を聴いて、「わあ、すごい」「いつか、あの曲弾きたいな」という思いをためていくものだと思っていました。
昨今では、学年が上になれば成る程、部活疲れ、塾疲れなどで、必ずしも、この階段状の図式は成り立たない場合もみられます。
勿論、学年が上になっても、自負心すら持って、これまでの経験を演奏に活かしているガッツのある方々もみられます。
以前ですが、自分が辞めた後の、発表会の「トリ」の心配をして、「私が辞めちゃったら、次は多分○○ちゃんが、トリ。。大丈夫かなあ」とつぶやいていった高校生がいます。
会の中での自分の役割を俯瞰してみれるのは、高校生ならではかもしれませんが、小学校高学年以上でも充分、誰ちゃんが何を弾く、自分より上手い…とか、客観視したり自分自身で比較したりする力はありますよね。ちょっとした刺激や競争心なら、大いにピアノの場にも発揮してほしいと感じるこの頃です。
今は、ピアノを習っている方たちも、他にも色々していて、他にも沢山の、目立つ(際立つ)場があるというのは、前述の原因のひとつだと思います。
それでも、少しでも演奏することが好きな気持ちがあったなら、やはり、今年も私は頑張ったという演奏が聴きたいです弾いていても聴くほうも気持ち良いという感覚、自分も参加しているんだという意識そして、お姉さん(お兄さん)達が、幼かった頃、誰かのピアノを聴いてドキドキした気持ちを、後に続く幼い子どもたちにも、味わわせてあげて欲しいと思いますね
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