キンモクセイの香りと共に訪れた、うれしいこと(3歳の生徒さん)
今月でやっと3歳になる女の子が、はじめて、歌声を聴かせてくれました。
おうたが大好きなのに、レッスンでは、「はずかしい〜」をして、歌わなかったんです。(小打楽器は、上手にやっていましたよ♪)クリスマス会でも、タンバリン参加か?と、ご家族と心配(!?)していた経緯も。
実は、前回のレッスンで、パパやママと離れて、私と二人っきりになる練習をしました。
「パパはお仕事だから」と行ってしまうやいなや(本当は近くにいらっしゃいました♪)、「わーーーーーん。パパ、ママ。ママー。」とずっと泣いていたんです。
だっこして(初めて)、私の右肩でしばらく涙を流し、その後、おりこうにだっこされたまま、私がピアノで歌うのを聴いていたのが、前回。
今週は、玄関から、颯爽と歩いて登場しました!
すっきりとした表情に、「これは今日は何かが変わる」と思っていたら、この所の「やだー」を言わなくなり、何でも一緒にニコニコしてやってくれたんです。
初めて「ぞうさん」を歌ってくれた時は、感動で涙さえ出そうになってしまいました。私と顔を合わせる様に、じっと目をみつめて歌うんです。
生徒さんが、コンクールで最優秀を取った時と同じ位嬉しかったんです。
「なに歌おっか〜」と楽譜をめくっていた時から、ぞうさんなら歌うという表情をしていました。
おうたは「とんぼのめがね」「山の音楽家」と続いていき、歌詞に出て来る、ヴァイオリンや、フルートを奏でる真似する所まで、出来ましたこの曲、今の時期に合いませんか!
その後、自分から、クリスマスの練習に「ジングルベル」をやると言って、赤い楽譜を開くのをせがまれ、こんどは鈴を叩いたり振ったりしながら、歌いました。
間にボールや「パン屋さん」の手遊びをやったりもしましたが、ピアノにも自分から向かってくれました。
まだ、ピアノは思う様には弾けない…けれど、後からお父様も言っていらしたけれど、まだ、いいんです。ピアノは、もうじき必ず弾ける様になるから…。それまで、一杯楽しい事しようね。
お父様曰く、「家族以外で、ちゃんが誰かと二人っきりになるのは、ピアノの先生とだけ!」と仰っておりましたが、ピアノのレッスンの良い所はそこなんです。
その時間は、そのお子さんにだけ、しっかり目が行き届けられる…、しっかり愛情を注ぐ事が出来るんです。先生とのマンツーマンの密なつながりは、小さい頃、私もピアノで味わいました。
ひとりひとりの生徒さんを大切にして行きたいです。
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