生徒さんとの初見大会(?)と、ツィメルマンのリサイタル

ZOOM弾きあい会でお友達先生が弾いていたシベリウスの「樅の木」と、グリーグの「トロルドハウゲン婚礼の日」が頭から離れず、昨日のレッスンでは、中学生達と、初見大会(?)をしました。

中学生(受験生)も、すっかりその曲のハーモニーの豊かさや、味わいのあるメロディーが気に入り、「やっぱり、ピアノって良いですね‼︎」と心から湧き出るような声で言っていました☺️

素敵な曲に出会って、その音楽に身を浸して弾いている瞬間は、ほんとうに気持ちの良いものです。

小さい生徒さんたちにも、早くその味を知ってほしいと願っています💕

さて、日曜から3連休!

楽しみにしていた「最後の巨匠 ツィメルマン」のリサイタルに、福島市音楽堂へ🚗

客席は埋め尽くされていました。席が残り少ない時に取って、2列目の真ん中で聴けたので、ツィメルマンの物凄いオーラと、演奏の構築を間近で観れて圧巻でした。

2012年のみなとみらいでの公演、2016年のサントリーホールと聴いたので、5年ぶりです。

バッハのパルティータ1番、2番と、ブラームスのOp117、ショパンのソナタ3番。

バッハは、彼岸の音の美しさで、こちらも緊張してしまいましたが、ブラームスで、至芸のというか無類の演奏の素晴らしさに心を委ねました。

ショパンでは、特に、4楽章の転調の色が変わるところにハッとしたり、構成を浮き立たせる「技」を、表情や呼吸から汲み取れたのが、今回の大収穫でした。なにしろ目の前で繰り広げられているので、聴くだけでなく「観たい」欲求でまじまじと見ていました。

ブラームスのOp.117は、コロナ禍の初期にシフのリサイタルを見送ってしまったので、ツィメルマンが今回、福島に来てくださって、とても嬉しいです。

世の中は、演奏会も次々と、少しずつ復活の兆しで何よりです。