楽譜を見るのは、音符のためだけではなく

生徒さんが楽譜を見ながら弾くことについて、強化していて、

3年半前に、保護者様向けに開いたセミナーのパワポ資料を、開いてみました。

「かしこく受けようコンクールセミナー」より

生徒さん達にありがちなのは、

・音を覚えてしまって弾いた方が早い、楽譜をめくらなくていい(合唱伴奏などで長い場合)、手を見て弾いた方が安心などの思い込み。

でも、楽譜を見るとは、単に音を覚えるだけではない。

縦に見てハーモニーを味わう、横に見てフレーズがどうなっているかを理解する、そこで、どのように身体を使ったら、必要な音が出せるか、瞬時に考えるのです。

楽譜から離れて弾くのは、その曲を熟達して更にイメージを深める時で良いと思います。

指からも楽譜からも解放されるのは、弾いている最中を想いでいっぱいにする時です。

ワークだと読めるのに、弾いている時、楽譜を見ないのは、

弾いているスピードに、読む速度がついて行っていないと、楽譜を見る余裕は無くなります👀

読書でも、ゲームでも、スポーツでも、人は、意味のわからないものを「辛く」感じます。

音楽の場合、「音を聴いて覚えちゃう」という裏技 ?が使えそうになるのが、落とし穴😱

出来るだけ早い内から、逆転現象が起こらないように、音符だけでなく、拍子、調性、速度、音楽記号、時代背景、作曲家の特性…情報を正確に読み取れると、楽譜から受け取れる楽しみが増すのですよね。

当時の資料から

 

ルービンシュタインは、「楽譜のシミまで覚えている」といったそうです。