ピアノと電子ピアノの違い

ピアノは楽器、電子ピアノは電化製品。

集合住宅で、引越す予定もある、という場合は、仕方のない選択である、電子ピアノでの練習。

当教室では、アップライトピアノ所有の方がとても多いです。

電子ピアノではレッスンをお受けできないというわけではありませんが、違いを正しく理解していただくことで、これから習う「ピアノ」について、もっと知っていただけると有難いので取り上げます。

電子ピアノは、サンプリングした音であり、鍵盤を押してハンマーが弦を打つというアクションを持ちません。(ハンマーをつけたものもあるようですが、基本的に構造が違います。)

ピアノは、弦の共鳴により「響き」を得ます。

電子ピアノには、弦が無く、鍵盤は音の出るスイッチとして感知され、スピーカーから音を出していく仕組みです。

ピアノは、弾く「タッチ」によって、音色が無限大に広がりますが、電子ピアノは、単色な感じです。

ピアノで表現できる、多彩な響きは出ません。

「飽きる」という感覚は、練習する楽器のポテンシャルにも起因します。

ピアノを習うとは、音の並びを覚えるにとどまらず、そこから広がる音楽の世界を楽しむ術を習得する

音楽を素敵だと思う時って、心に響くから感動するのですよね。

「音がうまく出ない」、

電子ピアノで練習すると、まずその壁につきあたります。

「音をちゃんと出す」という工程がレッスンに加わるので、レッスン時間もそこに取られ、本来なら、もっと進んだり、楽に響かせたりして楽しめるのに、少し遠回りすることになります。

電子ピアノで練習していても、おばあちゃんのお家にあるアップライトピアノで練習出来たり、公共施設にピアノを借りにいけたりすると、またグッと音が良くなります。

アップライトピアノは中古でも、十分良い練習が出来ますし、電子ピアノとそう違わないご予算で手に入れることは出来ます。

背の高いもので131センチ、低いのは121センチです。

ピアノという楽器の世界観を広げもし、また縮めてもしまう、普段練習する楽器は、とても重要です‼︎

焦って購入されず、指導者とよく相談して、知識をお持ちになり選ばれることをお勧めいたします。