今日は、向山良作先生と、榊原彩先生のデュオコンサートでした‼︎
1時間のプログラムで、2回に分かれての公演でした。
メインは、ブラームスの「雨の歌」(ヴァイオリンソナタ第1番)のチェロ版‼️
大好きなこの曲、「クララへの愛に溢れている」との解説がありましたが、まさに音楽への愛に溢れたお2人の演奏で聴けて、幾度となく感情を掻きむしられました。
向山先生の大きな手から紡がれるブラームスは、静かな雄弁さで、彩先生のチェロの中から広がる深いメロディーを受け止め、重なり合う音色から色々な場所へと誘われ、音楽へ没入しました。
歩いて2分のホールで、こんなにも様々な感情を味わえるのは、このお2人の演奏の時なんです。
他には、ショパンの序奏と華麗なるポロネーズと、シューマンの幻想小曲集で、1曲目から、19世紀・ロマン派の真っ只中にタイムスリップしたかのような時間の流れ方に身を委ねました。
聴き手に、これほど心の綾を届けられるということは、練習の時にどれほど多くを汲み取って演奏しているのでしょう。作曲家と演奏者の対話に感極まりました。
ステージにお花を飾らなくても(丁度、来月同じ会場を使うので目が行きます)こんなに豊かなのは、つくづく演奏家の度量なのだと思います。
個人的には、「タッタター↗️、タッタター↘️♪」のフレーズが夏からずっと「何の曲だったか ?」気になっていたのが、「雨の歌」の3楽章だったと解り、すっきりしました😅
今年は3度、ご夫妻の演奏会を聴きました。
8月のヤマハさんでのコンサートでは、彩先生は、マティスの赤い部屋のような柄のドレスで、今日は、カイユボットの絵画のようなトーンのドレス姿でした。
向山先生が、ステージから「皆さんありがとうございます。」と仰ったお言葉も印象的でした。
アンコールはドビュッシー。
濃厚な心満たされる時間、ありがとうございました。「雨の歌」2公演聴けば良かったです😊