フランスもの室内楽13曲のCD〜向山先生×榊原先生がリリース

プロヴァンスのラベンダー畑の夜  表題は「星の夜」

向山良作先生(ピアノ)と榊原彩先生(チェロ)のCDがリリースされました!

私の主観的な感想note。

1曲目は「白鳥」、「シシリエンヌ」と誰しも知っているが故に難しい2曲から入りますが、湖に凛とたたずむ一羽の白鳥を遠くから眺めているようで、新鮮。心をグッと掴まれます。

シシリエンヌのリズムが冴えて、流されるということがなく、4曲目の「エレジー」では、中間部の長調の部分のかけ合いや、物語のワンシーンのようなピアノの瑞々しさから激しさへ向かうところが何度でも聴きたくなります。

フォーレの、遠いところへ連れて行ってくれる転調、星月夜のような高音の煌めき。

教室からも、ご購入いただけます‼️

表題、ドビュッシーの「星の夜」では、切なさ、甘酸っぱい青春を感じます。「マンドリン」のリズムのキレも、歌曲集引っ張り出して、真似してみるもできませんでした。「美しき夕べ」は、潤い、湿度があり、何月頃の夕べなのでしょう。大好きな世界です。

ここいら辺では聴けない本場の演奏に、中央公民館のスタインウェイから素晴らしい音を引き出され最適な録音レベルで音が迫ってくるのです。

ラヴェルの「ハバネラ形式の小品」では、時がゆっくり流れており、

他に、サン・サーンスの初めて聴く「祈り」や、ショーソンの大曲、近い時代(同じ時代)の音楽家の共通するものと違いについて、肌で感じる事ができます。

デュオとして完成しているお2人。ナチュラルな印象の舞台姿からも、日本人の枠を飛び越えたセンスを感じます。

音楽っていいなと、改めて思った1枚です。