子どもさん達の大きくなっていく姿を見るのも好きですが、レッスンの時に、話題豊富に盛り上がれる、大人の生徒さんとのレッスンもとても好きです。
大人の生徒さんが曲を選ぶ時は、好みがブレることは殆どありません。
(特に男性はそうだと、大学の先生からもお聞きしたことがあります。)
・叙情的な、流れの心地よい曲を好む方。
・壮大、圧倒するような曲を好む方。
・和声的にハッとする(素敵なコードのある)曲を好む方。
・バッハのような端正な音楽を好む方。
・情熱的な、深みのある調べの好きな方。
・長調が好きor短調が好き
・音楽は癒しだから、モーツァルトかシューベルトが好き。 VS ・癒しなんて退屈。激しくてスピードがある曲が好きな方。
・Jポップ系や、懐かしいメロディーなどポピュラーをピアノで弾くのが好きな方。
・合う曲の可能性を広げたくて、指導者に選んで欲しいという方。
様々です。
方向性が固まっている方もいれば、複数の要素が、少しずつ増えていっている方も。
例えば、女性が初めてお化粧をする年齢の頃、似合う口紅の色もわからず、似合わない色を買ってしまう。着たいけれど似合わない服を買ってしまうのと似て、年齢を重ねていくうちに、人は、自分をわかってきたり、好みが定着したりします。
ピアノの場合は、指の動く動かない、スピード感などのテクニック性に併せ、自分がその曲を弾いてどうなりたいのか、何を伝えたいのかなど「世界観」が結局出てきてしまいます。
その人にないものは、出せません。
憧れだけで選んでしまうと、弾きこなせない・・・という現実を突きつけられますが、その中でも、学べることもあります。
でも、人前で弾くときは、その時の緊張して固まってしまうことも考慮して、少し楽に弾けるものを考えるのが良いですね。