チョコレートのカカオ、ワインの品種、そして音楽、土壌との関係の深いものには、特有の文化がありますね
「ワインと音楽」第二弾。<作曲家とワイン編> 二人の作曲家を取り上げます
シューベルト
即興曲や、イ長調のソナタD664などは、リースリングが合いそうですが、晩年の作品になるにつれ、ハンガリーの「貴腐ワイン」のイメージをずっと抱き続けていました。
最近、ピアニストの赤松林太郎先生のご著書「虹のように」を読んで、シューベルトは、ハンガリーの貴腐ワインを愛し、「トカイ賛歌」という曲まで、作曲したと知り、直感の裏付けが出来て嬉しくなりました。
セヴラック
南仏ラングドックのワインは、最近、コスパの高い「白」をよく見かけます。
若い頃、パリのスコラ・カントルムで学んだのち故郷ラングドックに帰り、郷土愛に満ちた作品を生み出したテオダ・ド・セヴラックに想いを馳せます。
この作曲家は、ドビュッシーに「よい匂いのする音楽」と評されました。
「ラングドックにて」「大地の歌」など豊かな土の香りのしてきそうな組曲から、「休暇の日々」といった小粋な小品集などがあり、個人的には組曲「セルダーニャ」の”二輪馬車にて”が好きです。
ピレネー山脈の辺りですから、スペイン色も垣間見えます。
ラングドックのおおらかな赤ワインをも彷彿させますね。
音楽史の旅
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