理想とする音を描く
私たち大人でしたら、「誰々というピアニストのような音が出したい」とか、「浮遊するような柔らかな音が出したい」とか、明確にイメージを描くことは可能です。
「柔らかい音」といっても、一様ではなく、「薄いヴェールを纏ったような音」とか、「ふかふかの雪の上を歩くような」とか、イメージは多様にあります。
音は核をもち、水に沈みながら波紋を広げる
鍵盤を押す瞬間は、力を入れますが、硬いものに対する構えは必要なく、豆腐のようなやわらかなものに指を入れるように、力まず入れます。そのあとはすぐに、たとえ長く伸ばす音符で鍵盤を押さえていても、力は抜きます。
緊張と弛緩です。
弦を鳴らす、ピアノを鳴らすということ
音は、上に向かって立ち昇ってくるものです
立ち昇った音に、全身が包まれるように、音の響きを「聴く」。
心で聴くことができるようになってくると、愉しくなってくるでしょう
子どもさんの場合は、
音色の引き出しを増やす意味でも、良い演奏にいつも触れられるよう、お家にピアノ名曲集などのCDを用意されて、軽く流しておかれるのもお勧めです。
子どもさん向けの有名曲を集めたCDがいくつも出ています
かしこまって聴く必要はありません
できるだけ良い演奏家のものを、指導者に訊ねたりして、チョイスされると宜しいでしょう
声楽でいえば、発声にあたる、美音を持つことは、大きなギフト。
一生の宝となり得るものです!!