雨にちなんだ曲の背景

梅雨真っ最中で、体調を崩される方も多いかと思います。

曲のタイトルって、本のタイトルのように、想像力を掻き立てられますよね。

雨にちなんだ曲は、たくさんありますが、それぞれ雨の種類や背景が異なり、興味深いです。

ショパンのプレリュード「雨だれ」は、ジョルジュ・サンドとマヨルカ島に滞在したショパンが、肺病が悪化し、修道院で過ごしていた時期の作品ですし、ドビュッシーの版画第3曲「雨の庭」は、フランス独特の乾いた雨の中、遊ぶ子ども達の様子が描かれています。

ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」も、雨から呼び覚まされる愛情の込もった優しい情感がメロディーにあふれています。

子どもさんの曲では、今年のピティナの課題曲、森山智宏さん作曲の「雨の日のダンス」も良い曲で、生徒さんたちも気に入って弾いていました。

同じ、「雨」を題材にしていても、また「水」に関する曲はもっとたくさんありますが、そこから何を連想するか、水の描写なのか、水と触れ合った時の気持ちなのか、など作曲家の個性や時代背景でも分かれるところです。