ルネサンスからバロックへ

映画「王は踊る」で太陽神に扮するルイ14世

ベルサイユ宮殿を造営した、太陽王と呼ばれる「ルイ14世」。

在位期間は72年と、フランス史上最長です。

バロック音楽の舞曲を紐解くと、ルイ14世のバレエ熱とメヌエットの流行、音楽家リュリが権勢を誇っていたその時代を抜きに語れません。

日本では、お犬様の徳川綱吉将軍の時代なので、それほど大昔ではありません。

音楽の父バッハは、ルイ14世の47年後に生まれています。

最古の西洋音楽は、グレゴリオ聖歌

ローマ・カトリック教会の典礼の音楽として、男性(修道士)によって歌われた単旋律の「グレゴリオ聖歌」が生まれたのが9世紀から10世紀にかけてです。

その後、バッハまで、実に7世紀も、中世、ルネサンスと時を駆けて、ポリフォニー(いくつかの声部(パート)が、横に織りなす音楽)が発展してきました。

祈りから、愛や悲しみを歌ったり、ダンスの音楽へ

グレゴリオ聖歌は、まさに「お経」そのもの‼️

本当に似ています。

トルバトゥールやミンネジンガーなどの吟遊詩人の歌のあとの時代に花開く、ポリフォニーの時代に、今、夢中です❣️

ジョスカン・デ・プレの作品など、素敵な曲がたくさんあります。

但し、声楽曲が中心です。

バッハの前の長〜い歴史

学生の頃、西洋音楽史の授業で、皆川達夫先生の「西洋音楽史」の本の前にまだ前編の「中世、ルネサンス」があるよ、それだけで1冊と聞いてびっくりしたのを思い出します😊

バロック時代のカツラの流行は、ルイの身長が原因

ルイ14世の身長は、160㎝だったとか。

高く見せるために、とにかく頭の盛り上がるふわふわロールのカツラを愛用されていたそうです。

宮廷でのカツラ着用は当たり前だった時代です。

音楽は、神への捧げものから、王侯貴族のもの、そして市民のものへ

バロック、古典派、から次第に市民のものへとなっていった「音楽」。

自我の増大、「どうだ!」感も、王侯貴族から、個人の自己表現に移り変わった時代が「ロマン派」です。

その頃の時代には、多少飽きているので(好きですが)、とにかく、新鮮に感じるルネサンス期の音楽の花園で、いろんな音楽を発見するのが、目下の楽しみです。