線(せん)と間(かん)がわかったら、自分で数えてみようね!

秋頃だったか、ひたすら「暗譜」(あんぷ)について研究していました。

家にある演奏法の本をかき集め、さらに、絶版のものをメル○リで買ったり、新しく出版されたものからもヒントを得ました。

「旅先に移動する汽車(昔だから)の中で、ひたすら楽譜を読んでいたギーゼキングは、到着するやいなや、暗譜で弾けるほど覚えた」と言うし、兎に角、楽曲を分析し、内容を理解することなしに、暗譜は出来ないというのが、結論です。

本来の暗譜とは別物のお話、

まだ幼いお子さんたちは、楽譜のことを理解することなしに、必死で、「手」で覚えようとする場合があります。

しかし、それは、「うろ覚え」でしかなく、

手の記憶ほど、頼りにならないものはありません。

学習段階の未熟な方が、見ないで弾くのは、「暗譜」という段階とは、異なります。

そうなってしまう原因のひとつは、

すでに覚えた音符より、弾いている曲の音域が広がってきて、覚えるのが追いつかない。

原点に還って

現代のように充実したワークがなかった頃から、音符は、「線・間・線・…,」と、いちいち手をつかって数えていました。

そうしているうちに覚えていくのです。

大譜表のマットや、マグネット、音符カード、おんぷちゃん、ノートに書く、etc,,でお勉強するのもいいけれど、いざ楽譜に向かったときに、考えなくなってしまうのでは、元も子もないです。

指を使って、ドシラソファ、、と線と間をさわりながら、一つ一つ数えていく、昔からのやり方で、時間がかかっても、音を読んでいく作業を面倒がらずにやっていけば、わからない音はないはずです!

どこの音から読むのをスタートするか決めたら、音が上がっているのか、下がっていっているのかを見て数えましょう

覚えて弾いてしまうのは、ラクですか

わからない音を、わからないままにしないことが、早く読めるようになる近道です。

『もう覚えちゃったから、見なくていいや! 』は、過信でしかないのですよ〜。

楽譜を見ることで、なんどもその曲と「出逢う」のです。

何度読んでも発見の連続!

そうするうちに、本当の暗譜に繋がるほどの、楽曲への理解が生まれてくるのです。

楽譜に敬意を払い、深い付き合いをしましょうね。