素晴らしい夏の経験〜六甲ミュージックフェスティバル②

アンリ・バルダ先生と

8月10日〜16日まで開催された六甲ミュージックフェスティバル、最後の2日間を受講しました。

前日に審査員の仕事を終え、お昼の飛行機で伊丹に向かい、リムジンバスで神戸へ。

ホテルに荷を降ろし、会場に着いたのは、17時からのレッスンの30分前でした。

階段を少し登って、主催者の庵原夫妻のいるお部屋でご挨拶させて頂きました。

奥様の笑顔で緊張をほぐし、イタリアの名器ファツィオリの据えられたサロンに入って行きました。

前の受講者の方のシューマンのコンチェルトが響き渡っていました。

オーケストラパートは、バルダ先生が弾かれていました。迫真に迫るデュオに、聴講生もぎっしりでした。

六甲アイランドの宿泊したホテルからの眺め 海が見えます

バルダ先生は「芸術家肌で気難しい」と、本では読んでおりましたが、実際のお人柄の温かさや、誠実なご指導を慕い、毎年続けて訪れる受講生が多くいらっしゃるそうです。

聴講する方々は、きっと退屈な演奏をしたら帰ってしまわれるような雰囲気の中で、海外のマスタークラスなどは、こういう雰囲気なのかなあと、過酷さ、厳しさを実感しました。

やはり暗譜は、必須!

バルダ先生は、「音楽(音)が頭に入っている状態で弾くこと」を前提とされていらっしゃいました。

かつて、私は、恩師のレッスンも、最初から暗譜が必須だったにもかかわらず、この度は、楽譜を離せなかったのです。

でも、8月初旬にビアリッツでのリサイタルで弾いて来られたばかりだと仰って、通して弾いてくださったバルカローレを聴いて、私も、この曲の隅々を俯瞰して思い出しました。

翌日は、長いシューベルトを

翌日は、演奏活動をされていらっしゃる素敵なピアニストさんからレッスンが始まりました。

私は次に、シューベルトの長いソナタ(4楽章まで30分もかかるような)を。こちらは赤っ恥でしたが、バルダ先生は、途中で止めることをせず、根気づよく教えて下さり、多くのことを学びました。

夜の受講生によるコンサートに向けてか、もう一度ショパンを弾くように仰り、前日から(練習する場所は確保しておらず)弾いていなかったのに、知らぬ間に弾けるようになっていました。

万全な練習で向かえなかった訳は

やはり、日々の生活の中で、自分の練習、自分のことは後回しという背景がありますが、ここは、もっと優先順位をあげれるよう改善したいです。

その③まとめ「受講者によるコンサートと打ち上げ」へ続く