「くるみ割り人形」と子ども時代の思い出

左から、ピアノ絵本館のもの、4手連弾版、ソロ版、子ども時代にはじめて買った全音版

クリスマスイブのお話「くるみ割り人形」。

チャイコフスキーの3大バレエ音楽のひとつです。
このタイトルを、子ども時代に楽譜屋さんの棚から見つけた私は、わくわくして手に取りました。

昔の全音の楽譜には、難易度の帯がついていました。

「第4過程、中級」と書いてあるものの、弾きにくそうで(オリジナルはオーケストラ編成だから)、でも、序曲、行進曲に続く、金平糖の精の踊り、ロシアの踊り、アラビアの踊り、中国の踊り、あし笛の踊り、花のワルツ、と組曲のタイトルが、なんとも魅力的でした。

異国情緒と、憧憬あふれる物語のイメージがかきたてられ、その楽譜屋さんに行くたびに、開いては眺めていた気がします。

ピアノの先生になってすぐに、宮本良樹さん編曲と、素敵な文のついた「ピアノ絵本館」(画像一番左)に出会い、それ以来、クリスマス時期はよく生徒さんと連弾で弾いたり、ナレーションと一緒に全曲通したりしました。
なかの絵も暖かくてかわいらしいのです。

あたたかくしたお家の中から、窓の外の雪を眺める主人公クララの絵が最初の頁にあります。

「くるみ割り人形」は、バレエも何度か観に行きました。
社会人になりたての頃、上野の文化会館へ父と行った思い出、
その後、パリのバスティーユのオペラ座にひとりでいったり。https://perle-piano.net/wp/?p=5565

今回も発表会の演目のなかで、すこしだけ、くるみ割りからも連弾します。

生徒さんたち、連弾が楽しいみたいで、つい連弾ばかり練習してしまうというお子さんもいるんですよ。

大好きな曲、たのしみです。