ワインと音楽

新春企画ワインとピアノ曲の相性を考察してみました
全くの主観で選び、遊んでみました

アルザスのゲヴュルツトラミネール(白):

ドビュッシー 「版画」より第一曲「塔(パゴダ)」

ライチ香の強い芳香が、意外にも中華にも合う白ワイン。異国情緒(東洋、スペイン、フランス)の「版画」のなかでも、東洋を描いたこの作品と合わせてみました。しかし、アルザスがドイツとフランスの国境地域であることを考慮すると、別の作曲家も浮かび上がってくるかも知れません

ロワール地方の「サンセール」(白):

ドビュッシー「前奏曲第二集」より「ヒースの茂る荒地」

品種はソーヴィニヨン・ブラン。石灰質の土壌とミネラル香。柑橘系でシトラスやグレープフルーツの香り。「草原の貴公子」草の香り色もほのかに緑がかっています。ロワール地方が肥沃な土壌であるのに対し、ヒースは痩せた土地に繁殖するようです。。海の香りのする、

ミュスカデ

も、この曲と合うか試してみたいです。

「サンセール」(赤):

フォーレ「バルカローレ1番」

品種は、ピノ・ノワール。ロワール地方では、カベルネ・フランも栽培されています。滑らかな、みずみずしさとエレガントさを兼ね備えた、フォーレの初期のバルカローレがお似合いです 1番は、イ短調なので、ちょっと暗いです。3部形式で中間部には水の煌めきがみられます

、と、まだ3種しかご紹介しておりませんが、ワインは長いし、曲は短いので、せっかくお聴きになるなら、版画なら全3曲、前奏曲集は第一集(全12曲中、第一集のおすすめは、1,4,5,7,8,12辺りです。一曲3分くらい)も!

フォーレなら、他にバルカローレ2番〜6番、ノクターンの3番4番か、1番〜6番も続けてお聴きになられるのが宜しいでしょう!

ブルゴーニュともピッタリ

フォーレは、南仏ピレネーの国境近くの生まれなので、

ラングドックや、南西地方のベルジュラック、カオール、

のワインも合うかも(!?)ですが、初期から中期の作風とは違う気がします

その地方なら、別のおすすめ曲があります

(つづく…いつか