2010年1月18日
アルザスの夕べ
「ストラスブールでは、どんなものを見るの?(何をしに行くの?)」
CDGに着いた途端、乗り継ぎ便の雪のための欠航にがっくりし、便を振り変えるか、TGV空港駅(これ、便利です。)から列車の切符を取ろうか、考えあぐねて並んでいた時におしゃべりした台湾の女の子に訊ねられました。
「だ、大聖堂…。」
とっさに、ガイドブックに書いてあったシンボルマーク的なカテドラルを思い出して、そう答えました。でも、やっぱりすぐさま言い直し、
「…ワインなの本場のゲヴュルツトラミネールを楽しみに。」と答えました。
「わあ、アルザスワイン!」
『明日から母国語が使えない』という、ドーテの「最後の授業」の舞台であるアルザス地方。木組みのお家の立ち並ぶ町並みと、美味しいアルザスワインと郷土料理、そして、12月のマルシェ・ド・ノエルの名残りのイルミネーションを観ることが、ストラスブールへ行く最大の目的だったのです。
イル川のほとりのプティ・フランスの一角も、そして本当に腰が抜けそうな位素晴らしかった大聖堂も、まだ殆どの目抜きの通りと小道に残っていたイルミも、「うわあっ」と心躍る程、素敵でした。可愛らしい町並みが、緑の柄の付いたグラスでいただくあのワインの味に似ています。
魚のシュークルートや、名物のフォワグラや、キッシュ。軽い味のビールも美味しかったです。
だけど、この冬のヨーロッパの大寒波で、マイナス17度のワルシャワのホームレスの人達を含め、80人位亡くなっているのに、のんきに食べログ書くのは申し訳ない…。
No comments yet.