林真理子さんの「野心のすすめ」
山梨出身の林真理子さんの、話題のこの本を、お盆前位に読んだのですが、まず、表紙の帯のお写真がインパクトがありました!
「野心のすすめ」講談社現代新書
ご実家が山梨市の駅前で書店をなさっていたということで、初期の頃の作品に「葡萄が目にしみる」というタイトルを付けられていたのが腑に落ちました。
私は、よく新宿に向かう「あずさ」の中で、本を読みますが、この本は、かなり自分の中でヒットしました。
「このまま一生ユニクロを着て、松屋で食べてればオッケーじゃん」という考え方を改めて、若い世代に、自分の将来を具体的に思い描く想像力を持つように示唆されていて、林さんのデビュー前のリアルな歩みが書かれています。
最近ずっと、セレブなお食事会のお話やエステやお洒落の話などが多かったように思うので、根本的に、そのなるまでの苦戦に満ちたご努力が、歯に衣着せぬ文章で面白く描かれていて、とても読み応えがありました。
糸井重里さんのコピーライター養成塾で、目立とうとして、「テクノルック」に刈り上げのショートヘアで通われた話や、女性が仕事を持つことの大切さなど、色々と丁寧に書かれていて、やはり文章が上手い・・・と、改めて感嘆しました。
丁度昨日のニュースで、林真理子さんが、県立図書館で、エンジンの講演会に出られた様子が映っていて、そこでは、いつものシャネルのスーツに身を包み、上品な抑制された佇まいで、山梨の今後の活性化について話されていました。
本の中で、アンジェラ・アキさんの「手紙〜拝啓15の君へ」になぞらえて、「19歳の真理子さん」に向かって、現在の「59歳の真理子さん」が、手紙を書いておられるのですが、「いまの自分がいちばん幸せだと思うことができる人生を送っています。」と書かれていた、まさにそんな表情でした。
私がもう一つ共感したのは、「野心が人一倍だった」林さんが、それでも狡猾さとは縁遠く、成功されたのは、「山梨の田園風景を見ながら育った純朴な心」が多くの方達に届いたからではないか…と振り返っている所です。
車窓から、山梨の折り重なる山々や、勾配に広がる葡萄畑の風景を見ながら、私も、偶然に人生の一時期を過ごすことになった山梨の原風景を味わい深く眺めました。
みちこです。
林真理子さんは、私の高校の先輩で、
林真理子さんや、私の実家があるJR山梨市の駅前に、「林書店」ってあったの。
林真理子さんのお母様が、お店をやっていて、たまに行ったりすると、幼児用の雑誌のあまった「ふろく」とかを、下さったわ。
「葡萄が目にしみる」は、私も読んだわ。
高校時代の話だったと思うけど、まさに高校時代に読んだから、自分とラップさせて、共感したり。
今、忙しい林真理子さんは、それでも体調が悪く入院されているお母様のために、毎週山梨に帰って病院に通っているそうよ。
みちこちゃん♪
こんにちは!ありがとう!
え〜、そうなの!
林真理子さん、お母さん思いだね(*^^*)忙しいのに、毎週帰られるとは。
「山梨市で書店」って読んだ時に、すぐさま、『みちこちゃんなら知っているかなあ』と思ってたんだ^^
お母様に付録をいただいたり、お客様だったんだね!
なんか、いいなあ。
「葡萄が目にしみる」の出版は、高校の頃だったんだね。山梨の高校が舞台…、じゃあ、みちこちゃんの高校かあ♪
すごいなあ。今はないんだね、林書店。気になってたんだ。